赤色品種の細胞
勝谷情報
紅色品種の改良

この品種成立に関しては,先ず,葉緑素を持った表皮組織が突然変異によって花弁に形成され,次にこの品種に赤色品種(D)や青色品種が交配されたものと思われる。
その証拠が写真(EF)に示されている。すると緑色+赤色で茶色になり,緑色+青色で濃い紺色(G)になったようである。次に,これらの品種が八重化(H)していき,さらに改良(I)が進んでいる。これらの遺伝形質は将来的には更なる花色や花型の発展に繋がるものと思われる。

緑と赤の2色素の存在
濃紺色品種
八重品種
ブラウンの桔梗
ところで,2年前の東京出張の折に,大江戸博物館で北斎の描いた浮世絵の中に,ブラウンのキキョウ(J)が描かれていることを見つけた。今から200年前に,既に日本人はブラウンのキキョウを育成しており,江戸の花文化の高さを覗うことができる。早速,刷り直した浮世絵を購入したのであった。(花太郎)
緑と青の2色素の存在

IWAD環境福祉専門学校
 みどりの環境学科
教授  勝谷 範敏

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品種改良化