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枝物歳時記 ⑦

栗皆さん、お盆は如何お過ごしになりましたか。帰省され、御墓参りに行かれましたか。お盆を過ぎると徐々に秋へと季節が移りますが、昨今はなかなか涼しくなりませんね。ひととし取ると、秋の涼風がとても恋しくなります。暑いのは堪えます。
 秋は実りの季節です。当然私達の市場にも、秋の実物が入荷し始めます。つる梅・マユミ(ハコビシ)・梅もどき等様々です。その中で、皆さんが良く御存知なのが「栗」です。喰いしん坊の私は、ついつい食べる方に心が動くのですが、生け花・アレンジメントフラワーに使ってもなかなか良いものです。季節感も出て、秋には欠かせない商材です。

栗 栗は、ブナ科クリ属の木の総称です。北半球の温潤な地域に分布しています。多くの種は、樹高20~40mになるそうですが、種類によっては小型灌木のものもあります。その中にニホングリがあります。日本と朝鮮半島南部原産です。落葉性の高木で、樹高17m、幹の直径は80cm以上になるものです。北海道南西部から本州、四国、九州に分布しています。ニホングリは、品種だけで約200種類以上あると言われています。栽培品種の原種で山野に自生するものは、シバグリ(柴栗)またはヤマグリ(山栗)と呼ばれ、他の品種はシバグリが改良されたものです。古く縄文時代から主食として栽培されていたとも言われます。堅くて腐り難いので、材木としても私達の身近にありました。現在も家具・器具材や枕木・杭木としても利用されています。また、漢字の栗は西と木と書くことより、西方浄土に擬えて仏具に使用されることも多いのです。然し、栗も他の植物と同じで、資源量の不足でなかなか入手しにくくなっています。
 栗の実を「マロン」を呼びますが、実はトチノキ科のマロニエの実を指すのです。その昔は、マロニエの実を使ってマロングラッセを作っていたそうです。後に栗の実を代用に使ったことにより、マロンが栗の意になったようです。でも、代用とは言え栗は美味しいですよね。

 生け花あたり、お稽古花としての使用頻度はかなり高いものです。私共にとっても親しみやすい枝ものです。しかし、葉の水揚げがあまり良くなく、活けるときでも成るべく不要な葉は取り除いて活けます。堅く腐り難いので、材木に使用されることより、水揚げし難いのです。出来れば切り口を十文字に割り、表皮を剥いであげると良いと思います。
 秋にはなくてはならないものです。女郎花、ワレモコウ等の秋草と交えて、秋の風情を楽しんでください。(児玉)

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