秋のフラワーアレンジメント
カラフルな秋
秋というと落ち着いた渋めの色を連想しがちですが、自然界の秋色は意外とカラフルで色鮮やか。この季節、冬へ向かう前の豊かな色たちをしっかり楽しみたいものです。
今回はのびやかにスラッと伸びたグリーンが気持ちいい秋らしい和テイストのアレンジメントをご紹介します。
和の空間にも、洋の空間にも。
和の空間はもちろん洋室にも合いそうなモダンなイメージが素敵です。
菊の黄色とモンステラのグリーンをメインにたくさんの色を組み合わせてありますがすっきりとまとまっています。実はこれには秘密があって、よく見るとこの配色は3組の補色同士の組み合わせとなっています。
一見地味な印象をもたれる菊ですが補色の色を組み合わせると華やかで明るいイメージに変身します。
みなさんもお花をいける際、ちょっとものたりないなという時に補色の色をアクセントで加えてみてください。それだけで見違えるほど華やかで明るい印象に変えることができます。
このような季節感ある鮮やかで明るいアレンジメントはお客様をお迎えする玄関や、みんなで楽しい時間を過ごすリビングなどにお薦めです。特に季節の色や花は人々の興味をそそるだけでなく脳を活性化するとも言われています。
季節のご挨拶や訪問の際の手土産に旬を感じさせるお花をプレゼントされてみてはいかがでしょうか。華やかで楽しい色使いが見る人の気持ちも明るくしきっと会話も弾むことでしょう。
補色を生かしたアレンジメント
補色とは全く反対同士の色の組み合わせのことで、互いの色味をより鮮やかに見せてくれる色同士のことを言います。
例えば赤い色を1分間ずっと見つめてみてください。1分後瞬時に白い紙に目を移すと青緑色をした残像が見えます。青緑を1分見つめると今度は反対に赤い残像が見られます。つまり補色同士の色を同時に見ると互いの色味を強調し合う関係となるのです。
このアレンジメントで言うと、メインの菊に対してリンドウの青紫。アンスリュームの黄緑とリンドウの紫、モンステラの緑に器と葉物の赤が補色となり、それぞれの色を際立たせています。さらに黄色と黄緑と緑、青紫と紫と赤は同系色でまとまりのある印象となります。
今回のアレンジに使用した花材
黄色:菊(アナスタシア)
青紫:リンドウ
赤:ユーカリ
緑:モンステラ、石化柳、フィロデンドロ
黄緑:アンスリューム、カーネーション
紫:リンドウ
アレンジメントにご協力いただいたお店
三次花壇
728-0014
三次市十日市南1丁目9-10
TEL:0824-62-1220
FAX:0824-62-4187
生活の中で気軽にお花やガーデニングを楽しんでいただける価格でご提供しています。
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こんなシーンにはこんな配色がオススメ!!
手土産に秋の花を!
ホームパーティやちょっとしたお茶会などに季節のお花を手土産に贈りましょう。菊、コスモス、りんどう、ワレモコウなど秋らしい花や季節感ある彩りは人の心を動かします。秋の温かみのある華やかな彩りが場を盛り上げ、会話をひろげることでしょう。
開店祝いは豊かな秋の実りのイメージで
秋らしい彩りは豊かな実りをイメージさせます。お店の開店祝いなどにも喜ばれることでしょう。黄色やオレンジなど黄金色がお勧めです。稲穂などの実物を使ったアレンジもよいでしょう。
大人の雰囲気を出したいときに
かわいらしいものはちょっと苦手…という方には、シックな秋色アレンジメントを贈ってみましょう。最近ではチョコレートコスモスのように茶系や黒といった落ち着いた色味のお花もたくさん出ています。贈りたい相手に合わせてイメージカラーを決めてみましょう。
和の空間にピッタリな秋色を
落ち着いた畳の色、木の色、建具の色に秋の色は心地よく調和します。色味の少ない落ち着いた空間に彩りを添えてみましょう。床の間や卓上を華やかに飾るのもいいですし、壁掛けタイプの一輪挿しなど、ちょっとしたさりげない飾り方も素敵です。
秋らしい演出にお薦めの色
山吹色、マスタードイエロー、オレンジ、茶色、朱赤、紫、黄金色など、少し落ち着いた渋めの色がより秋らしい雰囲気を醸し出します。プレゼントの場合、リボンやラッピングで秋らしさを演出するのもよいでしょう。
色の紹介者
江岸可織
岩国市出身。カラーリスト&インテリアコーディネーター。
OL時代「自分に似合う色が知りたい」と思ったことから色に興味を持ち一念発起。
会社を退職し数々のアルバイトをしながらカラーとインテリアの資格を取得。
リフォーム会社、建材会社に勤務した後、フリーランスに。
色がもたらす様々な効果や色のおもしろさ、奥深さを伝えるべく活動中。
ブログ:「色で変える!キラめく毎日のススメ」http://ameblo.jp/iroya-168/
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