こんにちは♪ 花と緑のコンシェルジュ 記事担当の和田です。
暑かった夏・・・災害が多かった夏・・・秋分の日が過ぎ、その後毎週のように襲来した台風も、もうこれでおしまい!。。。のはず!これからが秋本番になってくるはずです。
ここ近年、暑い夏の名残が続いて、秋が短く感じられますが、今年はこれからどんな秋になるでしょうか?10月はじめに襲来した台風25号が去った後、夏を思わせるような気温にもなっていますが、朝晩は確実に涼しくなってきていていますね。秋の花の季節もこれからです。
秋の七草。。。ってありますね。ご存じですか?
ススキ(尾花)、フジバカマ、萩、女郎花、桔梗、撫子、葛。。。これが秋の七草。春の七草は若い食べられる植物(七草がゆにして。。。)に対して、秋の七草は、この時期の花が七草となっていますね。
画像は、花と緑のコンシェルジュにいつも情報を投稿してくれている岩国の双葉園さまが毎年受けられる「お月見の会」の見事なススキの壺活け。旧暦の8月15日の十五夜にあたる日(満月ではないんですよ、十五夜は。。。)、今年は9月24日、秋分の日の次の日でしたね。今年は広島では、十五夜のお月様は残念ながら見ることが出来ませんでした。だけど、次の日の満月は、なんとか見ることが出来たんですよ。
秋のいちばん美しいお月様の十五夜がお天気のせいで見られませんでしたが、10月にもう一度チャンスがあります。十三夜です。十五夜の次にくる十三の月(旧暦の9月13日のお月見)です。十五夜は里芋が収穫できる頃と重なることから「芋名月」とも呼ばれていますが、十三夜は、栗や大豆が実る頃とかさなり「栗名月」・「豆名月」とも呼ばれるそうです。今年の十三夜は10月21日。この日のお月様は、是非楽しみたいですね。
お月見は、きれいなお月様を眺めることだけが目的ではなく、秋の収穫を祝い感謝をする収穫祭も兼ねたものだと言われます。ススキを飾るのは、稲穂によく似ていることからとも言われます。そして、その秋に収穫された作物(芋、栗、豆。。。など)をお供えしたのだそうです。日本人は、季節の植物と共にある。。。といってもいいのではないでしょうか?季節感が薄れた現代。。。季節の行事を楽しむことで、自然と共に過ごし、大事にしてきた日本人の習慣に立ち返って、恵みに感謝したいものです。きっと心の豊かさが加わり、大切な美しいときが過ごせることと思います。
2018年10月8日
こんにちは♪ 花と緑のコンシェルジュ お知らせ担当 和田です。
お彼岸も過ぎ、もう今は夜の時間のほうが長くなってきているんですね。まだ、いくらか日中は気温も高いですが、やはり何か空気が違います。
これから、文化・芸術の秋、スポーツの秋、食欲の秋・・・皆様はどれですか?
秋のお花のシーズンにも入ってきます。この時期ならではのお花をたのしんでくださいね。
さて、タイトルにもある今年の十五夜は・・・何日?だかご存じですか?
この記事の前の双葉園様からの記事をご覧になった方はわかると思いますが・・・、そう!今年の十五夜は遅いんですよね。10月4日(水)です。
「十五夜っていったら9月15日なんじゃないの?」って思われている方も多いと思いますが、十五夜は実は、旧暦の8月15日の満月を指すんだそうです。旧暦の8月15日は新暦では9月15日頃ですが、ご存じのとおり、今は新暦、太陽暦。月の周期を基準にした旧暦とは違いますね。太陽暦になっても4年に一度、閏年があって、一年が一日増えますね。旧暦(太陰暦)では、2~3年に一度、閏月をもうけて13ヶ月になる年もあるんだそうです。
だから、十五夜は毎年同じ日にちにはならず、9月中旬~10月中旬の間という約一ヶ月も幅があるんですね。
旧暦で秋は7月~9月のことで、十五夜の8月15日は中秋となり、『中秋の名月』ともいいます。
今年はこれからでもお月見の準備は間に合います。
秋の七草(萩、尾花、葛、撫子、女郎花、藤袴、桔梗)の中にお月見に欠かせない植物があります。
「・・・ススキ・・・でしょ?ススキはないじゃない!」
イエイエ、ありますよ。「尾花」がススキのことです。
右の画像・・・、市場に出荷されたときのススキの荷姿です。ススキを切って新鮮なまま、市場~花屋さん~ご家庭にお届けしようと思うと、乾燥を防がないといけません。だから、こんな形で出荷されるんですよ。
ススキを飾る由来は、江戸時代頃からだとか。。。ススキが実った稲穂に似ていることから収穫を祝い飾るようになったのだそうです。また、ススキは神様の依り代ともされています。
ススキを触るときは、注意しないと活けないことがあります!気をつけないと葉っぱで手などを切ったりすることがあります。その鋭い切り口からか、魔除けになるとも信じられており、お月見で飾ったあと軒先につるしておく風習がある地域もあるそうです。
古くから、収穫への感謝や祈りが込められた日本の季節の行事となっているお月見ですが、日本古来からの風習も頭に置きながらも今のくらしに合わせて、今の季節を楽しみましょう。
お花屋さんに出かけてみて下さい。お月見セット・・・いうふうに秋の七草や秋の花(秋桜、リンドウなど)を組み合わせた花束も並んでいるお花屋さんもありますし、気軽に相談しながら素敵な秋のお花を組み合わせてもらって下さい。
あとはお天気が心配ですが・・・、今のところは雨予報にはなっていないようです。
お月見するときは、月見台をおいてお団子(秋のお団子は、おはぎですよ。これも秋の七草の一つ「萩」に因んだ呼び方です。)や里芋(十五夜は芋名月ともいうんですね。)などをお供えして、秋の七草を飾って月を見ながら静かに秋の夜長を楽しんではいかがでしょうか?
2017年9月30日
暑さ寒さも彼岸まで。。。とはよく言ったものですね。
日中も過ごしやすくなって参りました。
皆様、いかがお過ごしでしょう? 岩国の花屋 双葉園です。
先日、9月20日(水)に岩国国際観光ホテルにて、第46回目のお月見会が開催されました。
今年の玄関ロビーのカメには、白波を真に使用。
ナナカマド、灌木(カンボク)のオレンジ、赤の実物でメリハリをつけ、足下の空間にはナツハゼを使用。
ツバキの緑の葉にて底面を〆ております。
高さは4.5m弱くらいでしょうか。
玄関から入館されて正面。
この器は、お造りや天ぷらなどを盛りつける特大のかごです。
これに秋の七草をいけた混ぜ活け。
すすき・オミナエシ・われもこう・ケイトウ・スプレー菊・マイクロマム・リンドウ・ナツハゼ・タマシダ
エレベーター横にはすっきりと生花、三種生け。
ノカイドウ・エニシダ・リンドウ
宴会場のステージには、いつものように4.5mに立ち上げたススキ。
今年の活け込みは9分20秒で120本のススキを使用した作品になりました。
いかがでしょう?バッチリですかな?
待合のお茶席にはこの度初めてラックを使用しました。
ススキ・ツルウメモドキを使用。
そして、メイン会場の卓上には、キャンドルに合わせた秋の装花です。
今年2017年の十五夜(旧暦の8月15日)は、いつもよりも遅く10月に入ってからです。
10月4日が今年の中秋の名月(十五夜)。
お月見にススキを飾るのは、月の紙様の依り代になるといわれて供えられていたとも。。。
またススキには魔除けの力があるとも信じられていたそうです。
10月4日、お天気に恵まれてきれいなお月様が見られるといいですね。
2017年9月25日
勢力の強い台風16号も関東の沖に去り、お彼岸の中日を迎えています。
『こんにちは。岩国の花屋 双葉園 です』。。。と始まるこのコーナーですが、今回は本サイト取材班が双葉園に密着(・・・?)取材させていただきました。以前から、情報として記事・画像を頂いてアップしていたのですが、是非、実際に実際の作業風景も含め、見て欲しい・・・とご要望を承っておりました。やっと今年、その機会をもつことが出来ました。
会場は、山口県岩国市の岩国国際観光ホテル。。。 錦帯橋のすぐ側のホテルです。錦帯橋の架かる錦川では鵜飼いもやっていたのですが、これは8月末で終了いたしました。しかし、これからは秋にむけて風情のある雰囲気を楽しめる紅葉シーズンに入って参ります。
岩国市にも飛行場が開港し、東京羽田からも一日5往復の便があります。広島市・・・特に広島市の西部地域からだと・・・実は、広島空港に行くのも岩国錦帯橋空港に行くのもさほど変わりません。県外からお越しの方でも、岩国錦帯橋空港から岩国駅経由錦帯橋・・・という便利なバスもありますので、JR利用でも、飛行機利用でも気軽に訪れることが出来ます。無理をすれば、日帰りも・・・。でも、せっかくなのでゆっくり滞在していただき、広島などへもお立ち寄り頂いて、安芸の宮島~平和公園・原爆ドーム・・・と世界遺産を巡っていただいて、楽しい秋の旅行を楽しんでいただきたいと思います。
会場のホテルに到着すると、ロビーに入って一番に目に飛び込んできたのが・・・
秋の枝物 紅・白のウメモドキと立派なナツハゼ、足下にツバキの大きな壺活け。
それぞれの素材そのものの存在感も大きいですが、それがうまく調和し合って秋の雰囲気いっぱいの生け花です。秋と言えば、実がついた枝物・紅葉した葉の枝物が欠かせませんが、それを惜しげも無く使った作品です。
あ・・・もしかしたら、人によっては隣にずらりと並んだ地元のお酒の数々が目に入る場合もあるとは思います。せっかくなので、地元のお酒もご紹介。山口も広島も酒所でございます。
八百新酒造、村重酒造、旭酒造、酒井酒造、堀江酒場・・・と五つの造り酒屋さん。
旭酒造さんの「獺祭」が有名になったのがきっかけで、地元の他の銘柄のお酒もとても人気が出ているようです。結局、水が良いからなのでしょうね。
山口県酒造組合さまから詳しい情報は見ていただきたいと思います。
あ・・・この中に、なぜか広島の「白牡丹」も並んでおりました。広島のお酒もどうぞごひいきに。
会場に到着したことを双葉園 佐古社長に連絡すると、ロビーまで迎えに来ていただきました。
本日の宴会会場にこれから ススキの壺活けをするということで、会場へ向かいました。
会場までの通路には・・・金の屏風の前に秋の草花を中心にいけたもの。。。
少し暗いですね。。。申し訳ありません、カメラマンの腕が悪いものですから。。。
桔梗、オミナエシ・・・といったような秋の七草も入った生け込み。こちらも、秋らしい。これらの他に小ぶりなものも会場までのポイントポイントに午前中から生け込み作業をされていたようです。
そして、秋の七草の一つ、尾花(=ススキ)の大きな壺活けをする会場に入ってきました。
ステージの上に寝かせておいてあるススキの長さ・・・ご覧になれますか?どれくらいあるでしょうか・・・?2.5m・・・?いや、3m?・・・というような長さのススキが約200本弱。
広島市場から調達したものですが、乾かないようにビニールできれいに包んであります。さぁ、これから生け込むぞ・・・と作業を始めた時間が、午後3時頃でしたでしょうか?
ススキの足下を林さんがパチンパチンと切り、壺の中心から佐古社長がススキを立てていきます。
皆様、ススキは草ですよね。それなのに、足下の茎を着るときに『パチン、パチン」という音がするということは、2m、3mと長く育って木のように固くなっているんです。
佐古社長とベテラン社員さんの林さんが、呼吸ぴったりで手際よく、役割分担もしながら挿していかれます。
ある程度、挿したところで1人が舞台の下に降りて全体のバランス、まばらなところはないか・・・など、最後の調整の作業に入られます。
最後に午後7時からの宴会まで、少しでも感想を防ぐために、霧吹きも・・・。仕上げまでにかかった時間は10分くらいだったでしょうか?
これらすべての作業を宴会のためのその他の作業と並行して行っていきますので、慣れたお二人は時間の計算もしながら手際よく活けていきます。
ススキをいけるのは一番最後。宴会の時にススキの穂がなるべく良い状態であるようにとの配慮をされてのことです。
ススキを生け終えたら、ステージの照明は必要以上にはつけないようにお願いもされているそうです。
そして、お茶席のお部屋にもススキを。。。
例年は屋上にお茶席を設けられるそうですが、この度は前日に台風が通り過ぎていったばかりということもあり、室内でのお席になったそうです。
ステージの生け込みと同様に・・・でも、室内なので、ステージよりは小ぶりなものです。
ここでもお二人の息はぴったりです。
お茶席は、武家茶 上田宗古流のみなさまによるものです。
そして、午後7時より200名ものお客様でのお月見の会。
このお月見の会は45周年を迎えられるという岩国国際観光ホテルでも長年続けられてきた大事なイベントとなっているようです。
お客様をお迎えする直前の会場・・・ステージ上には、穂も出ることなく良い状態のススキの壺活け、お月見の会にふさわしくお団子もそえられていました。
こちらの席で ご来場のお客様はお料理を楽しまれ、その後、全国デビューもされている地元ご出身の歌手「京太郎」さんによるステージを楽しまれ、秋の初めの夜を過ごされました。
この度は、一からではなかったですが、会場の装花に関わるメイキングのところから拝見いたしました。
ご苦労はあるに違いないと思ってはいましたが、長年お世話をされてきたなかで出来る配慮を精一杯されながらも自信をもって取り組まれているお仕事を拝見する機会を頂いて、たいへん感動いたしました。このお月見の会は、地元のお客様も多く、なおさら気の抜けないお仕事なのだとも感じました。
また、このような作品がいけられるのも、ここまでの素材を提供してくれる生産者の目利きと出荷までの丁寧な作業があってのことだとも佐古社長はおっしゃっていました。
「おもてなし 」には花は欠かせません。
見ていただくその花飾りにお客様への想い、気遣い、願いがたくさん詰まっています。
花飾りを見ていただいたお客様が、「きれいね・・・」と感動して笑顔で喜ばれることに双葉園さまも喜びを感じていらっしゃるのだと感じた一日でした。
2016年9月22日
お久しぶりでございます。岩国の花屋 双葉園です。
毎年恒例の岩国国際観光ホテルのお月見会「お月見の夕べ」が9月17日に開催されました。いつものように、私と林のコンビでAM9:00より作業開始です。
まず、林さんは一階玄関のお客様をお迎えする作業。
出来上がりです。
使用花材 : ダリア ケイトウ ワレモコウ あけぼの草 ツルウメモドキ オミナエシ
私は、4階にあります中庭の作業を。
ステージ上に床から4mに立ち上げるススキの作業。この会場は二人での作業となります。
左手に10本ずつ握り、1本ずつ挿し込んでいきます。二人でバランスを取りながら約130本のススキを挿し込みました。ススキの長さをおわかりいただけますか?挿している人の身長の倍以上になります。開始から15分で作業終了。
こうして準備万端整い、会食のスタートとなりました。
前菜の器 満月に秋の七草の一つ ナデシコが添えられています。
宴席のお料理もとてもおいしく、地元の歌手 京太郎 さんのショーもあり、とても楽しいひとときでした。
2015年9月21日
9月18日に毎年恒例のお月見会が岩国国際観光ホテルで開催されました。
今年は、デヴィ・スカルノ元大統領夫人のトークショーも兼ねての開催です。
岩国国際観光ホテルのトレードマーク 玄関ロビー
花材は、どうだんつつじ、ナナカマド、紅万作、ススキ、椿
エスカレーターの登り口には・・・ ススキ、コスモスの前にお団子。
ステージの大きなカメには、長~いススキ。。。ベテランの林さん、しっかりがんばっています。さて、問題です。
Q : 何本入っているでしょうか? ・・・
出来上がりは、3mの高さです。
答え : 120本です。
ススキの高さを感じていただけるように、後ろに人が歩いている写真を選んでみました。
卓上はいつものようにキャンドル。足下には、アイビーを少し・・・
さて・・・場所は変わって、開演、一時間前の屋上のお茶席です。こちらのススキは80本。
錦帯橋、岩国城・・・と、とてもとてもいいロケーションです。
そして、デヴィ夫人をお迎えする会場です。
デヴィ夫人が座られる後ろには、27年間、着付け室前でがんばってきた造花をきれいに手直し。双葉園の洋子先生と林先生が手早く処理をしています。
両サイドは、「和」 秋のもみじ と「洋」 色とりどりの華やかなダリア でございます。
最後に夫人のお足元は・・・
各地でトークショーをされていらっしゃるデヴィ夫人ですが、「こんなにお花に囲まれることはあまりない」とおっしゃっていたということです。当店の記念にもなる仕事でございました。
デヴィ夫人のお話もずいぶん苦労されたお若い頃からのお話で、お客様にもとても好評だったとのことでございました。
2014年9月23日
こんにちは。岩国の花屋、双葉園です。
今年の十五夜のお月様は楽しまれましたか?当店がお世話になっている岩国国際観光ホテルでは、毎年「お月見会」が開催されます。今年のお月見会は、9月24日に開催されました。そのときの様子を少し遅くなりましたが、ご覧ください。
常時、設営しているロビーの瓶。今回の花材は、しらなみ、サンゴモミジ、紅万作、ススキ)お月見会にいらっしゃるお客様を一番にお出迎えします。
万作の葉で下地を作り、コスモス、ワレモコウ、フジバカマ、オミナエシ、ナデシコ、あけぼの草を挿しました。
そして、ステージ上には・・・2.5mの長い長~いススキ。100本入っています。あえて、準備中の風景の写真をアップさせていただきました。準備に忙しい従業員さんと瓶に活けたススキを比べていただければ、このススキの長さもわかっていただきやすいかなと思いました。
そして、会場受付前には中庭があるのですが、ここも当店が常時担当させていただいています。花材は、シラナミ、コウボク、ススキ。
屋上にはお茶席があります。その側には、はやり特大のススキ。太陽の光、熱で穂が傷まないように、日没と同時に生け込みました。
この度のススキは広島生花出荷協同組合の宇江さんにお世話になりました。お客様にとてもすばらしいと好評でした。t
十五夜のお月様は今年は9月19日(旧暦の8月15日、芋名月)に終わってしまいました。今年の十五夜はほんとうにまん丸の満月だったそうですね。次の本当の満月を楽しめる十五夜は2021年なのだそうです。が、秋のきれいなお月様を楽しむチャンスはまだありますよ。十五夜の次に美しい月と言われているのが、十三夜(旧暦の9月13日)。今年は10月17日になるそうです。このときには栗や豆をお供えすることが多かったそうで、栗名月、豆名月とも呼ばれるそうです。十五夜のお月様を楽しんだ人は、十三夜の月もたのしんだほうがいいのだそうですよ。片方の月しか見ないことを「片見月」といって、昔の人は縁起が悪いと言っていたのだそうです。でも、これは吉原の遊郭あたりで言われ始めたとも聞きますので、遊郭に遊びに来る人へのセールストークだったのかもしれませんね。
ともかく、きれいなお月様を楽しむチャンスは10月にもありますよ。十三夜は、10月17日ですよ。この季節ならではのお花をそろえて皆様をお待ちしています。
2013年10月2日
こんにちは。岩国の花屋 双葉園です。ものすごいスピードで台風17号は日本を縦断していっていますね。被害のないことを心からお祈りします。
西日本は、この度の台風は影響なく、十五夜のお月様も見ることができました。
先日(9月13日)に早々と、岩国国際観光ホテルで、お月見の会か催され、いけこみをさせていただきました。
常時、設営してある玄関ロビー。石化柳、ドウダンツツジをつかって。奥に金屏風が見えると思います。ロビーにお客様が入られて真っ正面に見えるところですが、そこは・・・
そして、お月見会開演の前には、屋上でお茶会も開催され、入口に大ぶりの投げ入れとのご要望。
萩、ケイトウをつかって。
こんな大ぶりの花材が調達できるのも出荷者の皆さまがいらっしゃってこそデスね。
そして、一番評判がよかったのはステージ上に大きな瓶にいけたもの。ススキをふんだんに使いましたよ。このススキ、3メートル弱の長さがあるんです。すごいでしょう!?
十五夜はすんでしまいましたが、旧暦の9月13日の十三夜ももう一つのお月見です。
十五夜のお月様が見られなかった地域でも、まだ、チャンスありですよ。
東日本の皆さまもこのときはきれいなお月様が見られるといいですね。
2012年9月30日
皆様 こんにちは。先日の台風12号では、甚大な被害が出ました。お亡くなりになられた方、行く方の不明方が沢山いらっしゃりとても驚いています。お亡くなりになられた方のご冥福と、行方不明の方々のご無事をお祈りいたします。
さて、今回は「重陽の節句」と「仲秋の名月」が続いて訪れます。重陽の節句が9月9日(金)、仲秋の名月が9月12日(月)です。
「重陽の節句」は、別名「菊の節句」と言われます。旧暦では、この時期「菊」の花がとても美しい時期です。まさに旬です!古来から、菊の美しさは人々を魅了してきました。美しさのみならず、菊の花の香りも楽しまれました。宮中では、重陽の節句の時期に、菊の花に綿を被せ、それを夜露に合わせていました。その綿に香りを移し体を撫でていたりしていたようです。中国では、不老長寿の薬としての信仰があり、鑑賞用としてではなく薬用として栽培されていたようです。という事から、平安時代には重陽の節会という行事が行われ、菊の香りを移した菊酒を飲み邪気を祓い長命を願うと言う風習もあったようです。現在は、仏事の花としてかなり流通していますが、以前は様々に私達の身の回りにあった花でした。後に品種改良等が進み、現在も菊人形展等が催されています。現在は、薬用ではなく鑑賞用として私達の目を和ましています。
「仲秋の名月」は、ススキと団子のお飾りで代表されます。月を愛でるということは、古く縄文時代からあったようです。中国から仲秋の十五夜に月を見る祭事が伝わると、平安時代頃から貴族の間で観月の宴等が催されたようです。別名を尾花と言い秋の七草の一つに数えられています。また、私達の生活には密接な植物で、屋根を葺く材料とされていました。その為茅を管理する組織も村々にあったようです。炭俵、草履、箒にも利用されました。多くの植物が薬用として使われてきましたが、ススキは私達の生活を支えるにあたって、数多くの用具を作るに当たっての必需品でした。然し、何故御月見にススキなのでしょうか?「備後国風土記」の逸文にある「蘇民将来」の神話に事を発しているようです。
その中に、蘇民将来に心安く宿と提供し、貧しい中でもてなしをした領民に茅の輪(ちのわ)を授けた。その茅の輪を付けた領民は、疫病から身を守られたそうです。その茅(ち)は生命力が旺盛で、神秘的な魔除けの力を有すると考えられました。それが後々大祓として6月と12月に行われ、6月の大祓が夏越の祓、夏越の神事として残りました。その神事に神話の茅が使われ、夏越の祓いに「茅の輪潜り」(ちのわくぐり)を行うようになりました。それが家庭にも持ち込まれたのではないかと思います。それが仲秋のススキに繋がっているように思います。一説ですが、ススキの「スス」は葉がまっすぐ伸びる姿、「キ」は芽が萌え出る意味を持つそうです。
昨今は、気象状況の異変で様々な出来事があります。私達も、植物のように生命力旺盛に生き抜きたいですね!(児玉)
2011年9月8日
9月22日はお月見。
岩国市の花屋、双葉園平田店にて、店頭に2.5mのススキと共にお月見セットが随分好評でした。
黄色のピンポン菊のお団子にもお客様は足を止められておられました。
又、先般、錦帯橋河畔のホテルかんこうにて、お月見会が開かれ、足元から約4mに立ち上げたススキにお客様から大きな感嘆の声をいただきました。
卓上のお花も黄色のピンポン菊でお月様をイメージいたしました。
お天気が心配された十五夜も少しだけ見ることが出来ましたね。十五夜は終わりましたが、来月は晩秋のお月見、十三夜もあります。十五夜を逃した方は来月の十三夜で、秋の風情を楽しんではいかがですか?
2010年9月24日
月を観賞する習慣は、中国から伝わったようです。旧暦の8月15日の十五夜は特に『中秋の名月』ともよばれますが、中華文化圏では中秋節として盛大にお祝をし、月餅を食べながら月を愛でるそうです。日本ではススキをかざり、月見団子、里芋、栗などを盛って、お酒も供えて月を眺めました。十五夜の頃、里芋が収穫時期であることから芋名月とも言われます。また、十五夜の前を待宵(まつよい)、後を十六夜(いざよい)という言葉もあり、十五夜前後の月も愛でます。
お月見を言うときに『十五夜』と共に旧暦の9月15日の『十三夜』も含められることも多く、『十三夜』は、日本独自で、大豆、栗などを供えることから、豆名月とか栗名月とよぶこともあると言うことです。江戸時代には、十五夜と十三夜の両方の月をお祝いしないと片見月といって縁起がわるいとされたということ。・・・これは江戸時代、遊郭で有力な客を二度目の通いを確実に行なうための風習(十五夜に誘われた人は、十三夜にも来なければならないため)からきているようです。
今年(2010年)の『十五夜』は9月22日、そして、『十三夜』は10月20日です。ススキと季節の花を活けて、秋の作物をお供えしてお月見・・・自然に感謝する気持ちとともに、風情のあるゆったりとした夜を時にはすごしてはいかがですか?
2010年9月21日
鎮静効果 スキンケア効果 記憶力向上効果 抗ストレス効果 仕事の効率向上効果 安眠効果 集中力持続効果 健康促進効果 ポジティブ思考誘導効果 眼精疲労回復 浄化効果 免疫力維持・向上効果
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アジサイ ガクアジサイ シャクナゲ ボタン カラー(湿地性) カラー(畑地性) カーネーション ヒメノボタン クレマチス イソトマ ガーベラ センニチコウ ブーゲンビリア ペラルゴニウム ハイビスカス パキスタキス アメリカンブルー ジニア(百日草) デュランタ フウセンカズラ カリブラコア カランコエ マダガスカルジャスミン アンゲロニア セレナ トウガラシ エキザカム ルリマツリ ハナスベリヒユ(ポーチュラカ) アサガオ キク(菊) クロサンドラ アザレア シクラメン コスモス キンモクセイ シャコバサボテン ポインセチア プリンセチア
ブルースター ガーベラ スプレー菊 スカビオサ バラ カーネーション アジサイ ひまわり りんどう クルクマ トルコキキョウ 蓮
ポトス スパティフィラム サンスベリア クワズイモ グズマニア ハートファーン(イヌアミシダ) オリヅルラン ストレリチア(極楽鳥花)