紫色の花が心と体に及ぼす効果
赤と青という全く反対の意味や働きを持った色を混ぜ合わせてできる色、それが紫です。
情熱と冷静さを合わせ持ったような不安定で魅力的な色。
昔から高貴な色とされ、上品で雅な色として尊ばれてきました。
自然界の紫
今から10年以上前、私が色の勉強を始めて間もない頃、自然界には紫のものが少ないと習いました。しかし、実際のところ世界中の花の色などを調べた結果、最も自然界で多い色味は紫系だったと後に知り不思議に思ったものです。
皆さんも身の周りの花々を観察してみてください。紫系のものがきっとたくさんあるはずです。
特に梅雨の季節は、紫陽花、菖蒲、あやめなど紫系の花が多いような気がします。
これがなぜなのか正確な答えは私にもわかりません。でも何百万年もかけて生き残るために自分たちを美しく進化させてきた植物がなぜ紫を多く選んだのか、きっと理由があるはずです。
ただ言えるのは、薄暗い所では波長の短い紫は美しく見えるということです。植物たちは長い年月を経てそのことを知っているのかもしれません。
癒しと回復の色
紫は疲れたり傷ついたりした心を最も癒し、いたわってくれるヒーリングカラーです。
行動的な赤と冷静な青のちょうど中間の紫が、不安定になっている気持ちに寄り添ってくれるのでしょうか。
ちょっと疲れたなという時は入浴剤を紫の色のものにしてみたり、くつろぎの場に紫の花を1輪いけてみたりしてください。紫が心や体のバランスを整えてくれるはずです。
心のケアだけでなく体の回復にも効果的です。紫の光はDNAの損傷を修復するとも言われており、心と体両方の回復を促してくれます。
気持ちを落ち着かせ、安眠の効果もありますので寝室にもおすすめです。
お見舞いの花に選ぶ時は明るい紫を選ぶとよいでしょう。暗い紫は死のイメージを連想させることもあるので避けた方が無難です。
非日常的なイメージ
また、紫は芸術性や創造性を表す色でもあります。紫を上手く使いこなすとセンスよく見えますし、個性的に見せることもできます。
個性が求められるクリエイティブな仕事や場面にはとても効果的です。
芸術的感性やセンスを高めたい時は、意識して紫を取り入れてみましょう。
紫は非日常的なイメージやミステリアスな印象を与える色でもあります。
水晶玉の向こうに座った占い師がピンクや緑の衣装を着ているよりも、紫をまとっている方が神秘的なイメージがするはずです。
ですので、誠実さや現実的なイメージをアピールしたい時には不向きといえるかもしれません。
一見何を考えているのかつかみどころがないという印象も紫の魅力の1つなのです。
非日常的、ミステリアス、不安定などといったイメージのある紫ですので、生活感とは結び付きにくい色といえます。
好き嫌いも激しい色ですので、大きな面積で使うよりもアクセントなどで用いる方が使いやすいでしょう。
ただし、エステサロンや美容室、バーやクラブと言った日常を忘れて楽しむ場所には独特の雰囲気を出すのに適しています。
組み合わせ方によっていろいろな表情を見せる紫ですが、エレガントに品よくコーディネートした方が紫の良さが引き立つ気がします。
源氏物語と紫
源氏物語では紫がとても活躍しています。
主人公の光源氏に関わる登場人物の多くが紫と関係のある色や植物の名前で表されています。特に光源氏の寵愛を受けた紫の上や藤壺など、最愛の女性に紫が関連付けてあるのが印象的です。
紫が当時最も高貴で貴重な色だったことはもちろんですが、紫ははかなく美しい色気ある女性のイメージにぴったりです。
静と動の両方の側面を持ち非常にデリケートな色である紫は、心と体のケアに有効なだけでなく自分自身と向き合うのに最適な色です。
古代の人たちが紫を大切に扱ってきたのにも意味があるような気がします。
様々な要因で不安定になりがちな現代の私たちにこそ必要なのが紫なのかもしれません。
紫色の品種がある花
カンパニュラ |
リンドウ |
トルコキキョウ |
アネモネ |
スカビオサ |
クレマチス |
ツルニチニチソウ |
ムスカリ |
その他にも、様々な花があります。
紫色の花が心と体に及ぼす効能
鎮静効果 |
抗ストレス効果 |
安眠効果 |
集中力持続効果 |
色の紹介者
江岸可織
岩国市出身。カラーリスト&インテリアコーディネーター。
OL時代「自分に似合う色が知りたい」と思ったことから色に興味を持ち一念発起。
会社を退職し数々のアルバイトをしながらカラーとインテリアの資格を取得。
リフォーム会社、建材会社に勤務した後、フリーランスに。
色がもたらす様々な効果や色のおもしろさ、奥深さを伝えるべく活動中。
ブログ:「色で変える!キラめく毎日のススメ」http://ameblo.jp/iroya-168/
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