紫のフラワーアレンジメント
各地から梅雨入りの便りが届き始める頃、見ごろを迎えるのがショウブやアジサイです。
どちらの花も快晴の青空のもとで見るのも素敵ですが、しっとりと雨にうたれる姿はなんとも風情がありこの季節ならではの風景と言えます。
そしてこのどちらの花も青~紫、または白といった花色のものが多いのが特徴です。
今回は、このような梅雨時期に多く見られる青や紫の花を使ったアレンジメントをご紹介したいと思います。
紫のアレンジメント
使われている色は青から赤紫の同系色、そして緑、白。
なじみやすい同系色配色に花色を引き立てる緑と白が美しく調和しています。
また、明清色(原色に白を加えた色)のグラデーションにすることでよりさわやかで心地よい配色となっています。
色味を揃えているのでランダムで動きのある斑入りのフトイも上品になじんでいます。
何よりも中心を彩るアジサイがこの時期ならではの花として旬な感じや季節感を演出する役割も担っており、梅雨時期のじめじめした感じを一層してくれるようなさわやかなアレンジメントになっています。
梅雨時期の花
アジサイやショウブに多く見られる青や紫、白の花色には、何百万年もかけて進化してきた植物たちの英知がつまっています。
植物たちは子孫を残すため、開花の時期の天候や光量を把握して、その時期に最も自分が美しく見える花色に進化を遂げてきました。
その結果、アジサイやショウブの花は、梅雨時期の光の少ない曇り空で最も映える色をまとっているのです。
この梅雨時期に咲く花たちのさりげないけど美しく映える上品カラーコーディネート。
ぜひとも夜のデートや雨の日のコーディネートに取り入れてみてください。
ただ、気を付けたいのは組み合わせる色。特に紫は組み合わせる色によって雰囲気が変わるので上品にまとまるよう気を付けましょう。
青や紫の効果
青や紫という色は気持ちを落ち着かせリラックスさせてくれる色です。アクティブに行動するというよりはじっくりと自分と向き合ったり、休息したりする色。最近では青系の色には現代人の乱れた体内時計を調整する働きがあるのではないかとも言われています。
梅雨時期は太陽の光も少なく心も体も不調に陥りがちです。そんな時は無理をせず、美しい自然の青や紫を見て気持ちをリフレッシュしましょう。
特に気持ちを軽くしたいような時は、今回ご紹介したアレンジメントのような白を多く含んだような色味がおススメです。
最近では東京スカイツリーのライトアップの色としても注目を浴びる青や紫。
旬な色として楽しむのはもちろんですが、少し頑張り過ぎたご家族やお友達、そして自分のために、休息やリフレッシュをもたらす色として、紫のお花をプレゼントされてみてはいかがでしょうか。
今回のアレンジメントに使用した花材
青紫:アジサイ
紫:トルコキキョウ
赤紫:デンファレ
白:カスミソウ、スプレーバラ
緑:フトイ(トラフ)
アレンジメントにご協力いただいたお店
三次花壇
728-0014
三次市十日市南1丁目9-10
TEL:0824-62-1220
FAX:0824-62-4187
生活の中で気軽にお花やガーデニングを楽しんでいただける価格でご提供しています。
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こんなシーンにはこんな配色がオススメ!!
紫を活かすアクセントカラー
紫の鮮やかさをより際立てるのが補色の黄緑です。紫の分量に対してほんの少しの黄緑をプラスしてみましょう。バランスのとれた美しい配色となります。
個性的な演出を
紫は個性や創造性を表す色。人とは違う自分らしさを出したい時におススメです。 ただし、人によって評価が分かれやすい色でもあるのでTPOを意識して使いこなしましょう。
上品コーディネート
紫をセンス良く使いこなすには、白やグレーとの組み合わせがおススメです。特に少しグレイッシュな紫や赤紫は女性らしく上品な印象をかもし出してくれます。
和の紫
古来より高貴で上品な色として好まれてきた紫は和のイメージとも良く合います。浴衣をしっとりと大人っぽく着たい時など、紫を取り入れると効果的です。
色の紹介者
江岸可織
岩国市出身。カラーリスト&インテリアコーディネーター。
OL時代「自分に似合う色が知りたい」と思ったことから色に興味を持ち一念発起。
会社を退職し数々のアルバイトをしながらカラーとインテリアの資格を取得。
リフォーム会社、建材会社に勤務した後、フリーランスに。
色がもたらす様々な効果や色のおもしろさ、奥深さを伝えるべく活動中。
ブログ:「色で変える!キラめく毎日のススメ」http://ameblo.jp/iroya-168/
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