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花 うたかた H24-①

 皆様 こんにちは。  いよいよ春ですね。普段に比べると若干気温が低いようですが、甲子園からは若さの熱気が伝わってきます。また各地から「桜」の声も聞かれ始めました。毎水曜日、季節の花情報をお届けしているNHK広島放送局の「ひろもり」も2週間お休みをいただき、新しいキャスターを迎えて新年度スタートです。

 然し、この時期は沢山の花に会えます。広島の中央市場花き部では、切り花・鉢花・植木を扱っています。一年の4回程「植木大市」も開催されます。その中で一番季節感を未だ持っているのが「植木」です。切り花では見ることが出来ない「花木」が様々出荷され、私たちの目を潤してくれます。
 私が個人的に好きなのは「鶯神楽」(ウグイスカグラ)です。転訛して「ウグイスカズラ」となったとも言われています。スイカズラ科の植物ですが、カズラ(蔓)ではありません。
 日本原産です。広く北海道から四国、九州に自生します。どちらかと言うと、日当たりを好み、太平洋沿岸に多く分布します。花は4月~5月に咲き、6月に熟し液果で赤い実を付けます。樹高は1,5m~3mとなり、ご家庭で楽しめる大きさです。同じ仲間にヒョウタンボクと言うのがあります。ヒョウタンのような実が付きます。この実は有毒なので、間違わないように気を付けてください。
 ウグイスカグラの名前の由来ですが、鶯の鳴く頃に花が咲きます。カグラは、「鶯隠れ」が転訛したものだとも言われています。また、花の蜜を鶯が吸う姿が、まるで神楽を舞っているように見えるからかも知れません。鶯に関わり合いの深い植物かもしれません。
 突然ですが、北海道に旅行をされたことがおありでしょうか?沢山美味しい食べ物があります。その中に「ハスカップ」と言う木の実があります。実はこれは「クロミノウグイスカズラ」なのです。意外なところで会うことが出来ます。また語源もアイヌ語のハシカブから来ているそうです。ラテン文字表記で「HASKAOP」と表します。HAS(ハシ)は枝、KA(カ)は表面、O(オ)は実る、P(ブ)はものを表し、「枝の表面に実るもの」意味するそうです。不老長寿の秘薬としても有名ですね!私も試しに食してみようかと思っています!?
 それはさて置き、茶花としても「鶯神楽」はよく使われます。可憐なピンクの花を付け、茶室にはうってつけの花です。侘び寂びを表現するに相応しい色合いの花です。名前の由来も良いのかもしれません。
 茶花の中には、私達とはあまり接点のない花が多く有ります。然し、400~500年くらい前には人々の周りに自然にあった花なのです。現在、様々な活動で山林を整備し、自然を取り戻すことを行っておられます。手を掛けることで、以前の里山を取り戻して、多くの花々が身近な花になるのはいつのことなのでしょうか?楽しみに長生きをしたいと思います。(児玉)

2012年4月4日

広島ブログ

花 うたかた 23

皆様 こんにちは。  一年は早いものですね。日本の各地で鎮魂の一年を過ごされたことと存じます。未曽有の出来事が起き、未だ行方の知れない方々も多くいらっしゃり、御親族の方々には御心痛の日々をお過ごしとお察しいたします。
 然し、季節は移り、また春が巡って参りました。この時期には、情報で桜の開花予報が流れてきます。最近の寒さで若干遅れ気味ですが、早い所では3月下旬から咲き始め、一気に日本を駆け巡ります。日本の代表的な花木として、古の頃から私たちの周りにあります。農耕民族の私達とっては、季節の時計として欠くべからざる植物なのです。桜に限ったことではないのですが、田植えの季節を知るうえではとても大切な花木なのです。
 その桜を見る事を楽しみに、毎年この時期は心が躍ります。やっと来た春を謳歌したいと思うのです。私事で恐縮ですあが、昨今は年と共にフットワークがきかなくなり、気が付くといつの間にか桜が散っています。そんな私に最適なのが「八重桜」です。
 通常の桜に比べ、開花が約2週間遅く、如何な私でも「花見」が出来ます。八重桜は総称して「里桜」と呼ばれます。概ね私達人間によって品種改良されたものなのです。花弁の数が魅力で、金沢の兼六園には「兼六園菊桜」と言う品種があります。この桜は花弁が多く、約300枚の花弁を持つと言われています。圧巻です!また、大阪と広島の造幣局には、桜の並木通りがあります。広島の造幣局は、八重桜が植樹されており、50種以上の品種が230本近くあります。季節になると多くの市民の目を和ませてくれます。
 珍し品種としては、「オオテマリ」・「ベニオオテマリ」があり、来場者の皆様の目を引いています。また、黄緑の花を持つ「ウコン」・「ギョイコウ」と言う品種もあり、一見の価値があります。今年は寒さの影響で、4月中旬の開催としかお伝え出来ないと造幣局の方がおっしゃっておられました。是非時間を見つけて、八重桜の宴をお楽しみください。
 私達が思っている以上に、バラ科の桜はデリケートなものです。植樹されている桜は、根元を踏まないようにと言われます。根の発育には良くない様です。また切り花の場合は、沢山の花を咲かせなければならず、より多くの水分が必要になってきます。表皮を剥いだり、切り口を十文字に切ったりすることにより、より多くのの水分を吸い上げ、花をたっぷり咲かせてくれます。お花見も家庭で楽しめます。
 日本を代表する「桜木」を、存分にお楽しみください!!(児玉)

2012年3月17日

広島ブログ

花 うたかた ⑥

皆様 こんにちは。一週間は早いものです。先週の台風による災害がうその様に思え、急に秋めいてきました。お亡くなりになられた方のご冥福と、被災された方の一日も早い復興を祈念しております。

さて、今週は北海道の「スズバラ」を御紹介したいと思います。

報道ステーションで、スズバラ ローゼ・セテゲラをご覧になった方もいらっしゃると思います。赤い実が鈴成りに多くの実を付けています。秋をイメージするには、とても良い商材と思います。

 実はこの「スズバラ」は、北アメリカの生まれです。明治時代に北海道の札幌に根付き、その美しさに惚れた北空知の方が持ち帰り、そして栽培が始まりました。凡そ35年前の話です。栽培条件が合い、年間に約6000本の出荷があり、全国に出荷をされています。

 花は、私達が実から想像する以上に可憐です。単弁のピンクの花です。実は直径1,0~1,5cm位の大きさです。私達が普段見ているのは、赤い魅惑的な実だけなのです。さぞ花の時期も奇麗なのでしょうね!然し、美しい物には刺がある!!これが結構痛いのです。気を付けて飾ってくださいね!

 最初に「スズバラ」に出会ったときに思ったことがありました。実は奇麗なのに、この枝の太さは!?どういう風に活けると、この「スズバラ」が生かせるのかな?枝ぶりをどう生かそう?かと思いました。結局、素性を活かすことにしました。下手な小細工より、在りのままの方が良いように思えました。何事も自然が一番です。

 出荷時期も短く、9月~10月迄であっという間です。毎年使ってみたい花材ですが、たまに気がつくと出荷が終わっています。何度か寂しい思いをしました。  青果、花、一部の鮮魚は、通年で回っており、私達の生活に潤いを与えてくれます。季節を見紛い、何時が旬なのか解らなくなります。全てではありませんが、実物はその時期にその旬を迎え、私達を楽しませてくれます。豊穣の証でもあるように思えます。美しい時期(旬)に、美しく飾り付けることが出来ると良いですね!(児玉)

2011年10月1日

広島ブログ

花 うたかた ④

皆様 こんにちは。台風も過ぎ秋の季にはなって来ましたが、なかなか日本列島は涼しくなりません。沖縄には台風が接近しており、夏の気圧配置が続きそうです。涼風を待ち焦がれる日々です。
さて、今回は「北信州の枝物」を御紹介します。JA北信州みゆきから出荷されているものです。長野県飯山市にあり、長野の中でも北部地域です。圃場自体は、標高300m~800mくらいまでにあるそうです。盆地であるため、気温の日較差を利用して発光の良い素晴らしい商材を作出されています。千曲川を懐に抱き、穂高を望み、広島在住の私にすればBEST VIEWのように思いますが?!
では、一つ一つ紹介をしていきましょう。先ずは「カールグラスウィロー」です。
まさに柳(ウィロー)です。その葉が突然変異でカールしたものを選りすぐり、製品化したものです。別名をメガネヤナギ、勾玉柳とも言われています。最初に見た時は・・・。然し、ゆっくり見てみるととてもひょうきん姿で、何となく使ってみようかという気になりました。
 次にフィソカルパス・ディアボロです。バラ科の植物で、和名をテマリシモツケと言います。葉表が赤茶色で、裏が白(薄い緑)です。この時期とてもおしゃれな色合いです。北アメリカ北東部原産で、耐寒性には非常に優れています。葉もほどほどの大きさを持ち、アレンジには最適なような気がします。
 最後にウェイゲラです。タニウツギ属で、日本及び朝鮮半島、中国に約10種分布しています。生態も環境に即し易く、平地から2000mくらいの山地まで分布しています。主に日本で種の分化が進んだ様で、概ね7種あるそうです。JA北信州みゆきから出荷されているものは、突然変異の葉の色合いを園芸品種として栽培したものです。
 以上の3種類は、枝ものとしての使い方もありますが、私は「葉物」としても使えるような気がします。それ程個性を持った枝もののような気がします。使い方も固定観念に偏らず、色々な角度から植物を見つめると良いと思います。部分の抽出をして見るもの一つだと思います。ある意味「葉物」は部分抽出なのではないかと思います。
 なかなか広島にお目見えし難い植物(切花・鉢物)もまだまだ沢山あります。出来る限りそう言う植物を、広島に紹介したいと思っています。その中から、皆様の趣向に合う植物を探しだして頂けるくらいに、広島の市場に花が溢れるよう頑張りたいです。(児玉)

2011年9月16日

広島ブログ

枝物歳時記 ⑨

 皆さん今日は。9月は暦の上では秋ですが、まだまだ残暑厳しい日が続きます。白露、重陽、仲秋、敬老、秋分と季節を告げる暦の節が沢山あります。また、豊穣の季でもありますね。寝苦しい夜とも間もなくお別れです!ところが、何と台風の中四国縦断で、各地で大変な被害が出ています。お亡くなりになられて方のご冥福と、所在の判明されていない方々の一日も早いご無事を祈念しております。御蔭様で、広島は然程影響がなく助かりました。
 さて、今回は「栗」を御紹介します。クリは、ブナ科クリ属の総称です。北半球の温暖な地域に広く分布しています。その種子を食用に様々食しています。概ねの種は、とても大きくなるようです。樹高は20m~40mと言われています。古くから私達の身の回りにあり、縄文時代から食糧として食されていたようです。南ヨーロッパも森林地帯では、澱粉の多い種子を小麦粉の代わりに使っていたようです。日本に於いても、カチグリとして乾燥させてクリを利用していました。語呂から縁起も良いとの理由もあるようです。開花時期は6月頃です。クリの語源も面白く、落ちた実が石の様な事から、小石を意味する古語「くり」が転訛したとの事です。
 生け花の世界でも、秋を代表する実物の花材です。この時期各処で花会が催されますが、必ず活けられています。なかなか風情がありますよ。枝ぶりを活かして見たり、栗のイガのみを使ってみたりして、作品にアクセントを与えてくれます。
 また、木材としても利用されます。クリの木自体とても堅く耐久性が高いのです。どちらかと言うと、高級材に属するようです。耐久性の高さから、風雨に曝される鉄道の枕木に利用されます。同時に薄く剥がし易いことから、屋根葺き用の薄板に使われたそうです。かつては銃床の材料にも使用されました。
 食糧としても、この時期欠かせない食材ですね。代表的なのが丹波栗ですね。大阪原産の品種がもともとで銀由、銀善と呼ばれていますが、現在は「銀寄」に統一されたとのことです。これもまた品種改良が進み、健康食品として人気が高いものです。 私達の体にも良く心の癒しにもなる植物がまだまだあるように思います。そんな植物を探して、人生楽しく過ごしたいものです。

2011年9月14日

広島ブログ

枝物歳時記 ⑧

間もなく「処暑」ですが、残暑まだまだ厳しく熱中症の知らせを聞くことがままあります。また、凄惨な事件も起き驚愕の日々です。然し、変わらなく咲く「花」は私たちの和みです。旧盆も終わり、秋に向けていよいよ始動です。茅はススキとなり穂を出し、季節の巡りを感じます。
 さて、今回ご紹介するのは「ナナカマド」(七竈)です。北海道、本州、四国、九州の山地から亜高山帯に、またアジア東北部に分布する植物です。高さは7~10m位になります。5月から6~7月にかけて白い花を咲かせ、早いところでは7月下旬には実を付けます。木の実は、季節が進むと赤く色好き、秋の風情を醸しだします。葉も同じ様に紅葉が進み、とても美しく紅葉し、モミジに匹敵するくらいの美しさです。
 実はこの「ナナカマド」はバラ科の植物です。ちょっと意外ですね。この実はとても堅く、燃え難いことでも知られています。この燃え難い性質から、「ナナカマド」の名の由来もあるようです。大変燃え難く七度竈に入れても燃えないという説が一般的ですが、七度焼くと良質の炭になるという説、食器にすると丈夫で壊れにくいことからも名前の由来があるようです。この様な事に燃え難いとされることから、火災除け、落雷除けの木ともされたようです。然し、実際に燃やしてみると、燃えるのが遅いようですが、それなりに良く燃える!?そうです。
 種類も多く、北半球の温帯におよそ100種分布しているようです。葉裏が粉を吹いたような白色の「ウラジロナナカマド」、中国原産の「ニワナナカマド」、ヨーロッパ原産の「セイヨウナナカマド」、「ナンキンナナカマド」、「ホサキナナカマド」等が知られています。「ナナカマド」、「ナンキンナナカマド」、「ホサキナナカマド」は、生け花花材としてよく流通しています。
 一寸変わったところでは、私達は「ナナカマド」自体堅くて雄々しい樹木に感じます。然し、ロシアでは「ナナカマド」はそのたおやかさから、女性のイメージとして詩や文学に登場します。因みにロシアで男性を指すのは「樫」の木だそうです。然し、耐寒性があり氷点下50~60度になる冬のシベリアでは、樹木の中の水分が凍りつき、樹木が裂けてしまう中、ナナカマドは風に靡きながら厳冬に耐えるそうです。やはり女性は強いのでしょうか?(失礼!)
 程無く訪れる紅葉の秋。目にも鮮やかに紅葉したナナカマドの葉と実を活けて、存分に一足早い秋を満喫して和みたいと思います。(児玉)

2011年8月17日

広島ブログ

枝物歳時記 ⑦

8月8日は立秋に当たります。然し、まだまだ暑さが続きます。気のせいだと思いますが、私が幼い頃には、お盆の頃になると涼しくなっていたような気がします。夏休みには、父方の伯父の家で過ごしていましたので、田舎は涼しかったのかも知れません。それとも、年々年を取って暑さが身に沁みるのかも知れません!?
さて、広島には原爆の日があり、続いてお盆に入ります。様々なお花を持ち、平和公園にお参りされる方々を見かける時期になります。高齢化が進み、お参りに赴かれる方々も暑さの中大変な事と察します。然し、「原爆記念日」は永遠に続くものです。いつもこの時期になると、お参りにお越しの方々に新鮮なお花をお届出来るようにと心掛けています。

その花の中に「ホウズキ」があります。この花は、ナス科の植物で、原産は東南アジアです。他には南欧やアメリカ大陸の温帯に自生しています。主として観賞用や食用に栽培されています。多年草で、草丈は60~80cm位になりますが、通常市場で流通しているものは1m以上です。6月から7月に花を咲かせます。花を咲かせたあと、萼(六角
状)の部分が発達して実を包み袋状になります。
名前の由来も面白く、カメムシが好むことから名が付いたとも言われています。カメムシの古名はホウ、ホオで、カメムシが好きな花なので「ホウズキ」なのです。また、子供が果実を鳴らして遊ぶ「頬」の様子から、「頬突き」(ほほつき)から来たとも言われています。
漢字では、酸漿、鬼灯とも書きます。これは中国語で小さな赤い提灯を指します。英語では、Chinese Lantern Plantと呼ばれます。なかなか的を得た表現ですね。
仏教習俗の「お盆」では、ホウズキの実を提灯に見立てて、枝付きで精霊棚に飾る風習があります。御先祖をホウズキの明かりでお迎えするのです。とても外来の植物とは思えないです。江戸時代から続く江戸浅草の浅草寺の「ホウズキ市」は有名です。花の開花の時期に合わせて、各地で様々なホウズキ市が開かれています。
植物全般ですが、毒性の強くない物は概ね食用や薬用にされ、私達の生活の中に深く馴染んでいます。ホウズキも酸漿根と言われ、咳止め、解熱、利尿剤等に用います。意外なところにも登場します。それは「古事記」です。スサノオの尊が退治したヤマタノオロチの目は、まるでホウズキ(あかかがち)の様だったとされています。やはり日本人の表現方法は、詩情豊かなような気がします。植物との馴染みの深さを感じます。(児玉)

2011年8月9日

広島ブログ

枝物歳時記⑥

暑い日が続きますが、皆様は如何お過ごしでしょうか?夏台風も過ぎ、一時期暑さを凌ぐことが出来ました。でも・・・・。熱中症には気を付けてください!
 今回御紹介するのは、遠く北信州からの出荷の枝物です。
 フィソカルプスとウェイゲラそれとカールグラスウィーローの3種類です。
 フィソカルプスはバラ科の植物で、和名はテマリシモツケと言います。北アメリカ北東部原産で、耐寒性に非常に優れています。品種にもよりますが、特に黄金葉の品種は5月中旬~下旬に鮮やかな黄色を呈します。6月中旬~下旬にかけては花が咲きます。秋から初冬にかけては、新葉は常に黄色ないし黄緑色です。霜が降りると若干色づきますが、なかなか落葉しません。赤い色の葉を持つ「ディアボロ」という品種もあり、赤い色が印象的なフィソカルプスです。
 ウェイゲラはスイカズラ科の植物です。タニウツギ属は日本及び朝鮮半島、中国に約10種分布しています。平地から2000mくらいの山地まで分布しており、本州、北海道を主とする日本海側の山地に多く分布しています。主として日本で種の分化が進み、概ね7種があるそうです。北信州から出荷されるものは、突然変異で葉の色合いが変化したものを品種の選別をかけて、園芸品種として栽培したものです。
 カールグラスウィローは、柳の一種です。メガネヤナギ、勾玉柳とも言われています。葉の部分が丸くカールしており、とても可愛い葉を持っています。小さくても特徴がしっかり出ており、特徴を生かしてアレンジにも有効に使えると思います。
 種々の花が、各地方から送られてきます。各々の特徴を掴み、地域に合った植物を生産出荷されています。自ずから植物の素性を察して生産されることは、当然その植物にとって見れば良いコンディションなのです。それは植物にストレスを与えず、良い環境で植物を育てていることになります。より丈夫な花になるのです。日持ちも良くなります。暑い最中ですが、多少なりとも効果があろうかと思います。今回紹介する3種類も、植物の素性を弁えて栽培されています。旬も大切ですが、植物本来の成り立ちを熟知することの大切さをしみじみ感じます。 今後も、珍しい花や日持ちの良い花等を新鮮な状態でお届けしたいです。最近は、バケットに水を張り輸送しています。これも植物の鮮度を保つものです。より良い状態の花を、日々お届け出来るようになりたいものです。その花を活けて、夏の暑さを吹っ飛ばして下さい。(児玉)

2011年7月27日

広島ブログ

枝物歳時記 ⑤

早いもので、いつの間にか7月になりました。本来ならばもっと早くにと思っていたのですが、色々と調べてみると七夕も地方によって2回あっても良いのではと思いました。  
幼いころは、短冊に願い事を書いておりました。今半世紀を超える年齢になりましたが、願い事もいくつか叶い、恙無く生活をしております。感謝・感謝です。
 さて、七夕と言えば「笹」ですが、どうしてなのかと不図思いました。調べてみると、このころ各所で夏越の祭りが行われます。茅の輪を潜り、無病息災を祈る祭りです。その茅の輪の両脇に立てるのが「笹」です。それが七夕の笹になったようです。七夕自体は、日本・中国・ベトナム等では、節句のひとつになっています。お盆の行事の一つとして行われ、精霊棚とその幡を安置するのが旧暦の7月7日の夜、それに当たるそうです。そういう訳で7日の夕で「七夕」と呼ばれています。そういう理由で、明治以降は、新暦・旧暦と二回の七夕が誕生しました。新暦では、7月7日ですが、旧暦では8月6日がそれに当たります。私の暮らしている広島では、旧盆で行事を行います。ですから暦で言うと8月6
日の夕刻が七夕になります。巡り合わせですが、今年は原爆祈念日にも当たり、精霊をお迎えするには良い日柄です。
 私達は、笹と竹の区別をなかなかつけ難いものですが、見分け方があります。まず竹は、竹皮(桿)が落ちますが、笹は生長しても竹皮が落ちません。また、竹は本来温暖で温潤な地域の植物です。ですから北海道にはありません。帰化植物なのです。笹は日本にも自生しており、耐寒性もあり、この両種は、南はオーストラリアの北部~ヒマラヤ地域またはアフリカ中部にまで及びます。然し、北アフリカ、ヨーロッパ、北アメリカには見られません。土着の種も多いのです。しかし、どちらもイネ科の植物です。
 竹も笹も私達の生活にはとても密着した植物です。竹皮は、オニギリを包む道具の一つになり、竹自体は、器や花器に多く使われます。当然筍は絶品です。また、竹林は防火帯にもなります。帰化植物とはいえ、とても日本の環境に合い、日本人に利用されています。
馴染みの深い植物です。 忘れていました!竹取物語も竹ですね。生活の一部から文化の一端まで入り込んでいます。他の植物ではなかなかありませんね。日本人は、様々なものをうまく利用します。(児玉)

2011年7月13日

広島ブログ

枝物歳時記 ④

いよいよ梅雨に入りましたね。今、筆を進めている時も、じわじわ汗が!?
この時期は、何をさて置いてもアジサイですね!雨に打たれたアジサイ、とても鮮やかあじさいな色を放ち、私達を魅了してくれます。
アジサイ科(ユキノシタ科?)アジサイ属の植物です。学名は「水の器」・「水の容器」と言う意味です。和名のアジサイは、「あづさい」が訛ったものです。「あづ」は「あつ」(集)、「さい」は「さあい」(真藍)が合わさった言葉で、青い花が集まって咲く様を現したのです。私達の周りにあるアジサイは西洋アジサイと言い、日本原産のガクアジサイを改良したものです。
また、私達が「花」と思っているのは、実は萼が変化したものなのです。装飾花と呼ばれています。花は、萼の中心にある小さなものがそれにあたります。とても可愛い花です。なんとなく以外な感じです。
花の色は、土壌の成分で色が決まると言われています。酸性の土壌には青い花、アルカリ性の土壌には赤い花と言われていますが、あくまでも一つの要因でしかないようです。土壌の成分に影響されます。いくらPHが高くても、アルミニュームの含有量が作用するようです。酸性土壌でも、アルミニュームが少ないと青色にならないのだそうです。
然し、残念ながら美しいものには毒があります。通常接している分には影響はありませんが、経口すると危ないのです。植物全般は、多少に拘らず毒性があるものです。切り花でお使いになるには然程影響はございません!御安心ください!
雨に打たれたアジサイの花は格別に美しいと思います。長崎地方では、アジサイの変わった呼び方があります。私達が知っているオペラ「蝶々夫人」の中の人物に、その名前の由来を知ることが出来ます。それはシーボルトの恋人「お滝さん」に命名の由来を持ちます。シーボルトが恋い焦がれた「お滝さん」を、アジサイの花の如く美しいと賞賛しました。それが訛って「オタクサ」と言う名前で呼ばれています。恋人の名前を冠するなんて、私のような凡人には「素敵」としか言いようがありません。因みに私の名前は・・・・・。
アジサイは、よく水が下がり易いと言われます。折角の美しい花が萎れるととても残念です。新芽の部分は、草のように緑の軸を持ちます。その先端に花が咲きます。昨年の軸は、よく見ると木のようになっています。その部分から切り取ると水が揚がり易いです。その部分を叩くと因り良いように思います。ただし、叩いた部分が見た目良くないので!?軸を焼くという手もあります。まだまだ水揚げの方法はありますが、何より水が下がりかけたかなと思ったら、迷わず早めに処置をしてください。私達と同じで、早期発見・早期処置です!美しい花を何時までも身近に置いて下さい。(児玉)

2011年6月18日

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