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花と緑の生活

枝物歳時記 ⑪

万年青いよいよ師走になりました。月半ばには「事始め」を迎え、新春への準備が始まります。そんな中、市場も師走ならではの市が立ちます。第1週と第2週に行われる「松・千両」の特別大市です。因みに、第1週は「万年青・若松」、第二週は「老松・千両」です。これを迎えると、市場も徐々に新年に向って活気漲る様相を呈してきます。

 今回はその中で、江戸初期から改良の進んだ「万年青」をご紹介します。もともと万年青は、徳川家康が江戸に入府の折、家臣の一人が万年青を献上したことに端を発するようです。古代より一年中変わらぬ青い葉を持つ植物には、神の依代として人々の間で信仰の中心的な存在となってきました。一年中変わらず青い葉を持つ万年青も、縁起の良い植物として尊ばれました。葉の持つ形状や色彩から(これらを総称して「芸」と呼ぶ)、現在私達が接している「観葉植物」の日本版と言えるものです。その葉の特殊性・美しさから、投資の対象とされました。数々の逸話を持つ植物のようです。まるで一時期の大豆相場を彷彿とさせるものがあったようです。景気の良い時は、植物も投資の対象になるようです。現在ではとても考えられないことです。

万年青 万年青は、元々本州南部から中国の暖地にかけて分布する植物です。野生種の万年青は30~40cmの深緑の葉を持っており、葉は左右に振り分けるように出てきます。生け花の世界では、これを模して特殊ないけ方をします。本来奇数を基としていますが、万年青は偶数を基としています。それは、万年青を株で活けるからです。通常万年青は、新芽が4枚を基準として芽ぶきます。真・副・体の三役で構成する生け花も、立葉・露受葉・流し葉・前葉の四役で構成します。立葉・露受葉は一年目の株で、流し葉・前葉は二年目の株です。その他のあしらいの葉は三年目の葉です。このいけ方は、自ずから生うる姿を机上にあらわしたものです。

 先人達は、とてもよく自然を見つめています。植物の素性を弁えて、その姿を崩さず、また無理に形を作り上げず、自然の成りに活け方を模索しています。

 毎年御縁を頂き、日本一の万年青の生産地「徳島県」相生町の小学生に、万年青の話と活け方の講習に伺っております。当初は、御多分に漏れずいまいち興味をそそらない状況でしたが、理を徐々に説明するごとに興味を持ち始めてくれます。そして実技に移ると、より一層興味を持ってくれます。まず頭で考え、そして触れ、植物の持つ様々なものを身に付けてくれます。私共、植物を扱う者も、今後より一層植物に触れ、商品としてだけだはなく、命を持つものとして接していきたいものです。(児玉)

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