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假屋崎省吾の世界展 in あべのハルカス 2 ~双葉園~

岩国の花屋 双葉園の佐古でございます。

今年は桜の開花も例年と比べ、少々早いようでございます。
2月20日~2月27日に九州の大野城市のグランドエンパイアホテルにて假屋崎先生の個展があり、桜・サンシュユ・れんぎょう他、オリエンタル百合、グロリオサ等々、4トン車にて運び、お手伝いも致しました。

これに続いて、3月3日に生けこむ大阪あべのハルカスにての個展に桜・サンシュユ・れんぎょう他、オンシジューム・オリエンタル百合等々の花材の手配の依頼を受け、広島生花出荷協同組合の浜崎理事長、山崎さん、河野さんに頑張っていただきました。

花満の井上君が各々のセクションに指示し、注文の品々すべてを完璧に用意していただきました。ありがとうございます。
また、3月3日、PM8時~9時に向け、トラックでの搬送。井上君、岡村君、本当にありがとうございました。
近鉄百貨店への搬入でしたが、いろいろと制約のある中頑張っていただいた姿に深く頭が下がります。

 

花の水揚げ、終了。先生の指示通り、すべて水切り。

そして、桜ほか、枝物

 

PM9時より角材等々の組み立て開始。3月4日、AM4時、「佐古さん、林さん、枝物、開始するよ」との合図。

3mの桜40本、サンシュユ30本、れんぎょうも30本。太い幹を林さんがノコで切る。そして、十文字に割る。幹の根元を削る。
手早く作業し、お手伝いのスタッフたちが先生の手元に。
約30~40分で枝物の立ち上げが完了。

「15分休憩をしよう」と先生が言われました。

時間は、3月4日 AM5時。枝物が立ち上がったので、あとのお花の生けこみはスタッフの女性たちの出番だと思い、私と林は「先生、ここで失礼します。」とご挨拶をしました。
先生は、「ありがとう。写真撮ろうね。」・・・と。

会場の外に出たときには、うっすらと明るくなっていました。
「出荷者の方々にくれぐれもよろしくね。材料はすごすぎる!」とおっしゃっていました。

 

3月4日 12時オープン。

入り口には八重の桜(虎の尾)、私が特におすすめした桜です。

 

以下、作品をどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 写真、OKでした。

私の姉と友人のショットです。

歌手の市川由紀乃さんからのお祝いのスタンドもありました。

2020年3月12日

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Grand Empire Hotel 福岡 ~双葉園~

年末にさしかかってきました。
お久しぶりでございます。岩国市の花屋 双葉園の佐古でございます。

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去る11月8日から11月17日まで、福岡県大野城市にてグランドエンパイアホテル福岡という豪華なホテルがオープン。

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その記念に、假屋崎先生の個展が開かれました。10月はじめに連絡を頂き、その個展に使用する枝物、花物に関するすべての調達を任されました。
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枝物に関しては、2.5m~3mの桐、貝塚息吹、馬酔木(あせび)、松が各々12~13本。つる梅もどき100本、野バラ30本、山帰来(さんきらい)20本。

そして、全国でも広島市場 花満でしか絶対に見ることが出来ない玉水木。(これに関しては、搬入当日の11月5日に出荷されており、私の判断で追加して納品することにしてトラックに積み込みました。)
tamamizuki 玉水木

花物は、アンスリウム(赤、ピンク、白)、オリエンタル百合(白、濃い赤、黄)、トルコキキョウ(ピンク、濃い紫)、グロリオサ(赤、黄)、オンシジューム500本、カスミソウ400本、シンビジューム(黄)300本、モンステラ200枚。活け替えを含めると、総計 約2500本の調達でございました。
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常日頃からお世話になっている広島生花出荷協同組合の理事長の濱崎さん、役員の小野川さん、山崎さん、ありがとうございました。(広島生花出荷協同組合は、広島市中央卸売市場に枝物を中心に出荷する出荷者の組合です。)
枝物は「基本的に佐古さんにおまかせする」という文言に責任を感じましたが、OKでございました。
特に玉水木に関しては、お手伝いされた九州の方々も初めて見るということで、大人気でございました。
もちろん、先生、スタッフの皆さんも初めて見るということでございました。

(株)花満の和田相談役、井上さん他各担当の社員の方々、本当にありがとうございました。
特にシンビジューム300本がこの時期に品揃えされたのを見たときには、感無量でございました。

私と林は、11月5日、花満から岩国に帰り、午前9時に岩国を出発。12時30分に現地到着。11月7日まで、しっかりとお手伝いをしました。

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広島生花出荷協同組合の理事長の濱崎さんが、設営中のグランドエンパイアホテル福岡に駆けつけられました。
忙しい中にもかかわらず、この度の枝物の手配の件の事もあり、假屋崎先生と一緒に記念写真を撮っていただく時間も取って頂けました。濱崎さんのご了解も頂いて。。。記念写真も掲載いたします。

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そして、私たちもいつものように假屋崎先生と記念写真です。

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11月7日午後6時。ホテルを出発するときのイルミネーションがとてもきれいでした。

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2018年12月2日

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和モダン サマーブライダルフェア ~双葉園~

こんにちは。岩国の花屋 双葉園です。

例年より早い梅雨明けを迎え、一段と暑いように感じます。
梅雨の最後に西日本を豪雨が襲いました。中国四国地方各地で大きな被害が出ています。テレビ等で伝えられる映像を見ると本当にひどい状況です。被災された方々に心からお見舞い申し上げます。

双葉園は幸いなことに被害はありませんでしたが、周辺の街を繋ぐ道路は、一部崩れたりしているところもあり、通行止めのところもあり、配達などの際は時間がかかってしまいます。でも、被害がなかったことはありがたいことで、感謝しなくてはいけません。

皆様が早く通常の生活に戻ることを望みつつ、岩国国際観光ホテルでは、ブライダルフェアが開催されました。

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ご覧のように、和室・・・畳のお部屋での披露宴。
当店が得意な枝物は、和室のお部屋にもぴったりです。ふんだんに自然の枝を使いながらも華やかな洋花とのアレンジで「和モダン」に。

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今の季節は暑いので、すずしげにみえるようにガラスの花器を使っています。
が、季節によって、またご希望によっては竹の花器でも。。。

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シルエットになってしまいましたが。。。メインテーブルの両側のスタンドにはドーダンツツジ。

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また、秋に向けたブライダルフェアも開催予定です。

2018年7月16日

広島ブログ

スポーツの秋・文化の秋・芸術の秋 どれにも花は欠かせません。

こんにちは♪ 花と緑のコンシェルジュ、記事担当の和田です。

10月に入って超特大台風の襲来がありました。
この時期に日本列島に襲来する台風は、
大きな被害を残すことが多いということですが、
皆様のお住まいの地域は大丈夫でしたか?
広島地方は、幸いにも台風のルートから離れていたので、
この度は大きな被害はありませんでした。
しかし、しっかりと雨は降りました。
この記事の前に紹介した
「サンフレッチェオフィシャルフラワー」でブーケを作るイベントの
真っ最中でしたが、願いむなしく雨にたたられました。
サンフレッチェも敗戦。。。(泣)
しかし、お天気の割にはイベントは盛況でした。
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IMG_4511-1イベントに参加いただいた皆様に
作っていただいたブーケは・・・
⇚ これ ♪

袋の中にうっすら見えるのが、
オフィシャルフラワーには必ず
セットのオフィシャルフラワー
ステッカー♪ それに選手のサイン
入りのお持ち帰り袋がプレゼント。
参加された方は、とても楽しそうに、たいへん喜んでお持ち帰りになりました。

ちょうどこの時、広島市内では・・・
IMG_4468広島いけばな 代表作家展が
開催中でした。
広島だけでなく、いろいろな
地域でも開催されていることと
思います。
前期・後期に分けて、広島で
活躍されるいけばな各流派の
皆様の作品が一堂に見ることが
できるある意味お得ないけばな展。
いけばなの三大流派(池坊・草月流・小原流)の他にもたくさんの流派があります。
それらの流派の作品を大作から小さい作品まで見ることが出来ます。
前期大作の中から少しだけご紹介・・・
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順番は違いますが、三大流派の大作を掲載させていただきました。
いけばなは文化であり、芸術でもあり。。。
そして、秋は花に加えて、紅葉や実のつく枝物も美しくて
本当に素敵です。

広島市は、「花と緑と音楽のおもてなし」をと取り組んでいる一環として
IMG_4577-1 「音楽の花束」
広島交響楽団の名曲コンサート
春を終えて今度は「秋」。11月3日に開催予定です。
春には、ナビゲーターとして假屋崎省吾さんが出演されました。

まさに盛りだくさんのイベントですが、
どのイベントも花つながり♪
あらゆるイベントをお花を絡めて華やかに楽しみましょう♪

2017年10月24日

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お月見会、今年も。。。 ~双葉園~

暑さ寒さも彼岸まで。。。とはよく言ったものですね。
日中も過ごしやすくなって参りました。
皆様、いかがお過ごしでしょう? 岩国の花屋 双葉園です。

先日、9月20日(水)に岩国国際観光ホテルにて、第46回目のお月見会が開催されました。

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今年の玄関ロビーのカメには、白波を真に使用。
ナナカマド、灌木(カンボク)のオレンジ、赤の実物でメリハリをつけ、足下の空間にはナツハゼを使用。
ツバキの緑の葉にて底面を〆ております。
高さは4.5m弱くらいでしょうか。

玄関から入館されて正面。
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この器は、お造りや天ぷらなどを盛りつける特大のかごです。
これに秋の七草をいけた混ぜ活け。
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すすき・オミナエシ・われもこう・ケイトウ・スプレー菊・マイクロマム・リンドウ・ナツハゼ・タマシダ

エレベーター横にはすっきりと生花、三種生け。
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ノカイドウ・エニシダ・リンドウ

宴会場のステージには、いつものように4.5mに立ち上げたススキ。
今年の活け込みは9分20秒で120本のススキを使用した作品になりました。
いかがでしょう?バッチリですかな?
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待合のお茶席にはこの度初めてラックを使用しました。
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ススキ・ツルウメモドキを使用。

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そして、メイン会場の卓上には、キャンドルに合わせた秋の装花です。
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今年2017年の十五夜(旧暦の8月15日)は、いつもよりも遅く10月に入ってからです。
10月4日が今年の中秋の名月(十五夜)。
お月見にススキを飾るのは、月の紙様の依り代になるといわれて供えられていたとも。。。
またススキには魔除けの力があるとも信じられていたそうです。
10月4日、お天気に恵まれてきれいなお月様が見られるといいですね。

2017年9月25日

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秋のブライダルフェア ~双葉園~

こんにちは。岩国の花屋 双葉園 です。

お久しぶりでございます。

全国的に梅雨も明けて、暑い日が続きますね。
そんな中ですが、7月31日に、秋に向けてのブライダルフェアを行いました。
恒例の紅葉もみじ使用の錦帯橋スタイルです。

メインテーブルの後ろにもみじです。

メインテーブル。。。正面から。

お客様の各卓に、卓上装花。いろいろご提案出来ます。

お好みのものはどれでしょうか?

もちろん、チャペルウエディングも。

この秋、挙式予定のカップルのみなさま、錦帯橋スタイルウエディングでの和モダンな挙式・披露宴をご提案しています。

人生の大切な節目に、お二人で錦帯橋を渡りながら・・・というプランなど、きっと心に刻まれることと思います。いかがでしょうか?

2016年8月1日

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22年ぶりの最優秀賞 ~双葉園~

こんにちは。 岩国の花屋 双葉園 です。

平成27年2月19日から始まった福屋広島駅前店での広島花の祭典 フラワーアレンジメントコンテストにおいて、当店の作品が最優秀賞に選ばれました。実に22年ぶりの受賞でした。


今回は4点の作品を出品いたしましたが、もう1点、優秀賞もいただきました。

22年前も当店のトレードマークである花木を使用いたしましたが、今回は梅の枯木(ピンクの花付きのよいもの)を使用いたしました。この材料は、先般の池坊岩国支も部華展の大作花材としてもたくさんのお客様の目を引きました。広島生花出荷協同組合の山崎利和さんのお世話による材料でした。本当にありがとうございました。

もう1点、八重桜を使用した作品も出品いたしましたが・・・

これは、残念!!

この桜も山崎さんの出荷された桜です。私自身は、この作品に期待を寄せていたのですが・・・、来年またがんばります。

2015年2月23日

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平成27年 東京国立博物館(Part1) ~双葉園~

新年明けましておめでとうございます。 岩国の花屋 双葉園 です。

穏やかに新年を迎えられましたでしょうか?鏡開きも終わりましたが、年末から新年にかけての双葉園で受けさせていただいたお仕事を何回かに分けて紹介させていただきます。

2年ぶりに東京国立博物館のお正月の松竹梅の生け花です。第一弾は、準備~納品まで。。。

国立博物館

昨年、平成26年11月末に池坊アメリカ支部の藏重 伸先生より連絡があり、東京国立博物館でのお仕事を受けたので、松の手配をよろしく・・・とのこと。

大市にて大ぶりな老松、約50本あまりを競り落とし、その中から約35本の松を選び、スーパーロングバンの双葉園号にびっしりと積み込み、12月19日朝、東京に向けて出発しました。

翌朝、生け込みをお手伝いする東京の花屋さんに松を預け、竹柴のホテルにてお休みです。

12月21日朝 7:30、岩国に向けて出発です。ホテル玄関から記念に東京のシンボルをショット!

天気も雲一つ無く、富士川からの富士山がとてもきれいでした。

休憩も含め、約14時間走り続て、岩国到着は午後10時でした。ちなみに、往復約2,000kmのドライブです。年明けの1月2日~3日には岩国空港から空路で東京に向かい、作品を見学に参ります。

2015年1月12日

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恒例の海上自衛隊岩国基地観桜会~双葉園~

こんにちは。岩国の花屋 双葉園です。

錦帯橋のソメイヨシノも終わり、八重桜の関山が咲き始めています。

先般、4月3日には、昨年に続き、海上自衛隊の地域交流のための観桜会が開かれました。この観桜会は、基地運用に協力する地域関係者に感謝の意を表すと同時に、基地を協同使用している米軍基地隊員に日本の春の行事「花見」を紹介しようと、隊員手作りの料理で行われています。

昨年と同様に大きなカメに桜を高さ4.5mに立ち上げて、さらに今年は主賓席のフードテーブルに桜の装花を飾りました。

3月28日に高さ3.5mの御車返しと松前紅豊を手配してもらいました。

約6日間で、9分咲きの状態にして双葉園号に積み込み。

広~い、広~い格納庫に設営準備を完了しました。


大きく、枝の張った御車返しをまずカメの上口に固定します。

次に紅豊の枝張りのよい3本を順に差し込んでバランスをとります。

下草はやぶ椿です。当店のベテラン、林さんが最後の調整です。

できあがりました!記念のショットです。

ここまでの生け込み作業でかかった時間は、約20分。早いでしょうか?遅いでしょうか?

ベテラン林さんとのあうんの呼吸での作業です。

メイン席のフードテーブルです。

今年は佐古さんもご夫婦で招待します・・・とのことで、会に夫婦で参加いたしました。

いろいろなお料理がたくさんです。岩国の自衛隊さんの考案した「れんこんラーメン」や「岩国海軍飛行艇カレー」がとても美味でございました。

余興として行われたお琴の演奏や和太鼓は桜にとてもマッチし、米軍関係のお客様は熱心に耳を傾けておられました。

2014年4月14日

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第八十一回  池坊東京連合支部花展 ~双葉園~

こんにちは。岩国の花屋 双葉園です。

平成26年に移り、1月も後半に入りました。昨年12月に池坊東京生成会の加藤先生より1月13日~10日間にに渡って開催される東京上野の都美術館での東京連合支部展に使用する花材の依頼をお受け致しました。

めん松・苔梅・紅梅・白梅

竹は、花器として使用する為、加工した物。

1月4日に竹林に入り、いつもの様に高さ15mほどの竹を2本カット。店に持ち帰り、長さ、窓、足元に重りを入れる為の蓋付きの窓等を加工しました。

竹林、加工の様子です。

デッサンに近い、めん松、苔梅、他選び抜いた材料を1月8日に発送しました。

1月14日に、朝一番の飛行機で上京し、加藤先生、百嶋先生、福山先生とお会いしました。「自分のイメージぴったりの材料でとても仕事がスムーズでした。」とのコメントをいただきました。

加藤・百嶋先生に作品の紹介をいただきました。早くからデッサンされ、加藤・百嶋・福山先生の作品に対する思い入れの深さに思いをはせ、季節感のある作品の仕上がりに感激いたしました。花材を送らせていただいた、花屋冥利につきます。

他の作品も拝見いたしましたが、どの作品も力のこもった作品でございます。

2014年1月24日

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新春を生ける。~双葉園~

遅ればせながら 明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
今年も、東京新宿にある証券会社のロビーに生けこむ花材の手配をいただきました。
花満に出荷されるめん松の大ファンの東京生成会の百嶋先生からのご依頼です。
若松、梅、ずばえ、千両、銀柳
東京方面にはこちらの老松が、なかなか入手出来ないそうで、毎年オーダーを頂いております。
遠く離れた都心で、当店の花材が光っているのが本当にうれしく思います。

2014年1月9日

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中東からのお客様を季節の枝物でおもてなし ~双葉園~

こんにちは。岩国の花屋、双葉園です。

10月に入り秋の紅葉を求めるお客様が多くなってきましたが、今年は夏の異常な暑さのため、モミジやナツハゼの不作に困っています。錦帯橋の桜並木も葉が落ちて枝だけになっている状態です。

さて、10月3日に岩国のある会社のお招きで中東の砂漠の国のお客様が、岩国国際観光ホテルに来られました。昨年の春に同じお客様が一度来られているのですが、その時は、桜の壺活けに感激されました。もう一度、桜が見たいとのお客様のリクエストだったとのことですが、さすがにこの時期には桜はありません。この度は、秋・・・ということで、赤・緑のモミジ、そして、ススキという装飾に決定しました。

まずは、ススキ。

下地はコウボクの葉。そして、約2mのススキ60本です。

モミジは、サンゴモミジの2.5mの大枝です。

赤の色のよい枝をまず一本。

左右にバランスをとりながら、

足下はコウボクの紅葉でまとめていきます。

最後にリクエストの強かった紅白のウメモドキを差し込んで終了です。

右から見てみると・・・

左からは・・・

砂漠の国からのお客様を季節感いっぱいの季節の壺いけででおもてなしをいたしました。

2013年10月8日

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花 うたかた ~2013-7~

皆様 こんにちは。梅雨も明け、猛暑の続くこの頃ですが、如何お過ごしですか?私は、何とか生かして頂いております。然し、蒸し暑いですね。他所の具合は解りませんが、瀬戸内は夕刻に「凪」と言う現象が起きます。海風と山風が真っ向からあたり、凪が発生します。約3時間位ですかね。もう地獄の如くです。エアコンのスイッチを入れようか入れまいかと毎日葛藤しています。皆様の地方は如何ですか?
今回は、目に涼しく、目にとっても良い?とされている(諸説があるので・・・)「ブルーベリー」をご紹介しましょう。このブルーベリーは、ツツジ科のスノキ属です。北アメリカ原産の落葉低木果樹です。約二十数種あるそうです。ところでサツキの盆栽をお持ちでしょうか?サツキは鹿沼土に植えこみます。酸性度のある土ですね。このブルーベリーも同様です。若干の酸性度と水捌けの良い土壌、それと日当たりの良い所を好みます。それとある程度の涼しさも必要です。十分な冬眠時間が必要です。また、サツキの仲間なので根が浅いのです。水切れには十分注意をしてください。特に夏場はご用心です。この時期は、緑の葉がとても爽やかさを演出してくれます。秋の葉も良いものです。近種に は、稽古花で使われる「ナツハゼ」・「キズ」(スノキ)があります。同じ種なので紅葉はとても美しいのですが、わりに落葉し易いのです。然し、このブルーベリーは意外に落葉しないのです。何故だか不思議ですが。最近私は、秋の花会にブルーベリーを使わせて頂いています。少し表情が硬いのですが、なかなか良いものですよ。是非お試しください。
ところで、皆様は「ハスカップ」ってご存知ですか?北海道の一部と高山地帯に自生している植物ですが、果実の味がとてもブルーベリーに似ています。果実だけ頂くと解りません。てっきり私は、「ハスカップ」もブルーベリーの仲間かと思っていました。ところがこの「ハスカップ」はスイカズラの仲間なのです。とんだ勘違いをしていました。スイカズラは蔓物という認識があります。まさか「ハスカップ」が!植物は不思議ですね。同じ科に属していても、様々な姿をもっており、摩訶不思議!
多くの実を付けさせるコツもあります。多くの果実をつけるには、開花時期の同系統の2種類のブルーベリーを植えると良いそうです。自分の花では受粉しにくいからです。
植物は、私達の知らないことがまだまだ沢山ありますね。知らないのは私だけかも?今後も色々興味を持って植物に接して見たいと思います。(児玉)

2013年7月22日

広島ブログ

結納式の夫婦松 ~双葉園~

こんにちは。岩国の花屋 双葉園です。

先日、双葉園にとって、とてもとても大切なお客様の結納式がありました。

お部屋は和室ですが、椅子を使用されるとのことで、床の間のお花も少し高めにと言うことで、壺に投げ入れの生け込みにすることにいたしました。会場は、岩国国際観光ホテル。いつもお世話になっている専務さまより、「お祝いだから、松を使用してください。」とのことでした。

松となれば、桜とともに私の最も得意な花材です。

オン(男)松、

メン(女)松、

両方の松を立ち上げ、夫婦松にします。

さて・・・、これから使用するお花は、やはり紅白で赤バラ、白の胡蝶蘭をベテランスタッフの林さんが差し込んで行きます。

少々派手さを出すために黄色のオンシジュームを追加します。

最後に床の間に飾られた掛け軸の鶴と松のバランスを保つためにメン松の枝取りをします。

いかがでございましょう?

お祝い事の格式ある仕事のご用命、是非、双葉園にお任せください。

2013年7月1日

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涼感演出 ~双葉園~

こんにちは。岩国の花屋 双葉園 です。

先日のこと・・・、お昼過ぎにいつもお世話になっている岩国国際観光ホテルの専務様から、その日の午後6時スタートの宴会のお客様のために、「涼感」を感じていただける装飾が出来ないかとの相談を受けました。たいへん急な相談でしたが、承ることに。。。リクエストを聞きながら、氷柱を組み立てて涼しさを感じさせるフラワーアレンジと言うことにまとまりましたが、作業は、午後5時半くらいからと宴会直前になってしまいました。

ステンレス製の大きな器が用意されています。

幅 12 cm 長さ 70cmと、幅 12cm 長さ 40cmの氷を調理長自らたて、横に組み合わせます。

氷柱の組み立て完了です。

専務様から、「今日のお料理は和食の会席だから、花も”和”でお願い」とのリクエスト。そこで選んだ花材は・・・サンゴモミジ、姫百合、アスチルベ(白)、一重のトルコキキョウ(紫)。花が多すぎても氷が死んでしまいます。

長年、私のアシスタントとして務めてもらっているベテランの林さんが、離れてみている私の声で手際よく花を置いていきます。作業は12~13分で終了しました。

今回の枝物はもみじを選びましたが、もみじでも水が下がりにくいサンゴモミジを使用しました。氷の隙間から透けて見える赤い幹がとても好評でした。

初夏の風情を出すように・・・と調理長と専務様と共に作り上げました。

夏休みに向けて、是非、岩国国際観光ホテルにお越しください。玄関ロビーには、双葉園自慢の枝物の投げ入れも入っています。

昔はコックさん達と協力試合ながら、鷲の氷細工や、岩国ならではの錦帯橋の五連のアーチの氷細工の装飾なども手掛けたものです。

久々の「氷」とのコラボレーションでございました。

2013年6月24日

広島ブログ

錦帯橋ウエディング ~双葉園~

岩国のお寺へ、九州の八女から嫁がれる新婦様のリクエスト。
メインバックの錦帯橋に

 老松を使用してください、とのこと。

松は、当店の最も得意とする花材。

老松の枝でラインを取り、合わせる花は、さて?。。。
いろいろ思案しましたが、

やはり大好きなを使用いたしました。
季節は秋・・・ですが、秋の寒桜を咲かせ・・・

色味を南天の紅葉であしらってみました。
いかがでございましょう?

枝物の豊富な、また質のよい品を出荷される組合に感謝です。

この披露宴での装花の画像もどうぞご覧ください。

2012年11月26日

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花 うたかた H24-①

 皆様 こんにちは。  いよいよ春ですね。普段に比べると若干気温が低いようですが、甲子園からは若さの熱気が伝わってきます。また各地から「桜」の声も聞かれ始めました。毎水曜日、季節の花情報をお届けしているNHK広島放送局の「ひろもり」も2週間お休みをいただき、新しいキャスターを迎えて新年度スタートです。

 然し、この時期は沢山の花に会えます。広島の中央市場花き部では、切り花・鉢花・植木を扱っています。一年の4回程「植木大市」も開催されます。その中で一番季節感を未だ持っているのが「植木」です。切り花では見ることが出来ない「花木」が様々出荷され、私たちの目を潤してくれます。
 私が個人的に好きなのは「鶯神楽」(ウグイスカグラ)です。転訛して「ウグイスカズラ」となったとも言われています。スイカズラ科の植物ですが、カズラ(蔓)ではありません。
 日本原産です。広く北海道から四国、九州に自生します。どちらかと言うと、日当たりを好み、太平洋沿岸に多く分布します。花は4月~5月に咲き、6月に熟し液果で赤い実を付けます。樹高は1,5m~3mとなり、ご家庭で楽しめる大きさです。同じ仲間にヒョウタンボクと言うのがあります。ヒョウタンのような実が付きます。この実は有毒なので、間違わないように気を付けてください。
 ウグイスカグラの名前の由来ですが、鶯の鳴く頃に花が咲きます。カグラは、「鶯隠れ」が転訛したものだとも言われています。また、花の蜜を鶯が吸う姿が、まるで神楽を舞っているように見えるからかも知れません。鶯に関わり合いの深い植物かもしれません。
 突然ですが、北海道に旅行をされたことがおありでしょうか?沢山美味しい食べ物があります。その中に「ハスカップ」と言う木の実があります。実はこれは「クロミノウグイスカズラ」なのです。意外なところで会うことが出来ます。また語源もアイヌ語のハシカブから来ているそうです。ラテン文字表記で「HASKAOP」と表します。HAS(ハシ)は枝、KA(カ)は表面、O(オ)は実る、P(ブ)はものを表し、「枝の表面に実るもの」意味するそうです。不老長寿の秘薬としても有名ですね!私も試しに食してみようかと思っています!?
 それはさて置き、茶花としても「鶯神楽」はよく使われます。可憐なピンクの花を付け、茶室にはうってつけの花です。侘び寂びを表現するに相応しい色合いの花です。名前の由来も良いのかもしれません。
 茶花の中には、私達とはあまり接点のない花が多く有ります。然し、400~500年くらい前には人々の周りに自然にあった花なのです。現在、様々な活動で山林を整備し、自然を取り戻すことを行っておられます。手を掛けることで、以前の里山を取り戻して、多くの花々が身近な花になるのはいつのことなのでしょうか?楽しみに長生きをしたいと思います。(児玉)

2012年4月4日

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花 うたかた 23

皆様 こんにちは。  一年は早いものですね。日本の各地で鎮魂の一年を過ごされたことと存じます。未曽有の出来事が起き、未だ行方の知れない方々も多くいらっしゃり、御親族の方々には御心痛の日々をお過ごしとお察しいたします。
 然し、季節は移り、また春が巡って参りました。この時期には、情報で桜の開花予報が流れてきます。最近の寒さで若干遅れ気味ですが、早い所では3月下旬から咲き始め、一気に日本を駆け巡ります。日本の代表的な花木として、古の頃から私たちの周りにあります。農耕民族の私達とっては、季節の時計として欠くべからざる植物なのです。桜に限ったことではないのですが、田植えの季節を知るうえではとても大切な花木なのです。
 その桜を見る事を楽しみに、毎年この時期は心が躍ります。やっと来た春を謳歌したいと思うのです。私事で恐縮ですあが、昨今は年と共にフットワークがきかなくなり、気が付くといつの間にか桜が散っています。そんな私に最適なのが「八重桜」です。
 通常の桜に比べ、開花が約2週間遅く、如何な私でも「花見」が出来ます。八重桜は総称して「里桜」と呼ばれます。概ね私達人間によって品種改良されたものなのです。花弁の数が魅力で、金沢の兼六園には「兼六園菊桜」と言う品種があります。この桜は花弁が多く、約300枚の花弁を持つと言われています。圧巻です!また、大阪と広島の造幣局には、桜の並木通りがあります。広島の造幣局は、八重桜が植樹されており、50種以上の品種が230本近くあります。季節になると多くの市民の目を和ませてくれます。
 珍し品種としては、「オオテマリ」・「ベニオオテマリ」があり、来場者の皆様の目を引いています。また、黄緑の花を持つ「ウコン」・「ギョイコウ」と言う品種もあり、一見の価値があります。今年は寒さの影響で、4月中旬の開催としかお伝え出来ないと造幣局の方がおっしゃっておられました。是非時間を見つけて、八重桜の宴をお楽しみください。
 私達が思っている以上に、バラ科の桜はデリケートなものです。植樹されている桜は、根元を踏まないようにと言われます。根の発育には良くない様です。また切り花の場合は、沢山の花を咲かせなければならず、より多くの水分が必要になってきます。表皮を剥いだり、切り口を十文字に切ったりすることにより、より多くのの水分を吸い上げ、花をたっぷり咲かせてくれます。お花見も家庭で楽しめます。
 日本を代表する「桜木」を、存分にお楽しみください!!(児玉)

2012年3月17日

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花 うたかた ⑥

皆様 こんにちは。一週間は早いものです。先週の台風による災害がうその様に思え、急に秋めいてきました。お亡くなりになられた方のご冥福と、被災された方の一日も早い復興を祈念しております。

さて、今週は北海道の「スズバラ」を御紹介したいと思います。

報道ステーションで、スズバラ ローゼ・セテゲラをご覧になった方もいらっしゃると思います。赤い実が鈴成りに多くの実を付けています。秋をイメージするには、とても良い商材と思います。

 実はこの「スズバラ」は、北アメリカの生まれです。明治時代に北海道の札幌に根付き、その美しさに惚れた北空知の方が持ち帰り、そして栽培が始まりました。凡そ35年前の話です。栽培条件が合い、年間に約6000本の出荷があり、全国に出荷をされています。

 花は、私達が実から想像する以上に可憐です。単弁のピンクの花です。実は直径1,0~1,5cm位の大きさです。私達が普段見ているのは、赤い魅惑的な実だけなのです。さぞ花の時期も奇麗なのでしょうね!然し、美しい物には刺がある!!これが結構痛いのです。気を付けて飾ってくださいね!

 最初に「スズバラ」に出会ったときに思ったことがありました。実は奇麗なのに、この枝の太さは!?どういう風に活けると、この「スズバラ」が生かせるのかな?枝ぶりをどう生かそう?かと思いました。結局、素性を活かすことにしました。下手な小細工より、在りのままの方が良いように思えました。何事も自然が一番です。

 出荷時期も短く、9月~10月迄であっという間です。毎年使ってみたい花材ですが、たまに気がつくと出荷が終わっています。何度か寂しい思いをしました。  青果、花、一部の鮮魚は、通年で回っており、私達の生活に潤いを与えてくれます。季節を見紛い、何時が旬なのか解らなくなります。全てではありませんが、実物はその時期にその旬を迎え、私達を楽しませてくれます。豊穣の証でもあるように思えます。美しい時期(旬)に、美しく飾り付けることが出来ると良いですね!(児玉)

2011年10月1日

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花 うたかた ④

皆様 こんにちは。台風も過ぎ秋の季にはなって来ましたが、なかなか日本列島は涼しくなりません。沖縄には台風が接近しており、夏の気圧配置が続きそうです。涼風を待ち焦がれる日々です。
さて、今回は「北信州の枝物」を御紹介します。JA北信州みゆきから出荷されているものです。長野県飯山市にあり、長野の中でも北部地域です。圃場自体は、標高300m~800mくらいまでにあるそうです。盆地であるため、気温の日較差を利用して発光の良い素晴らしい商材を作出されています。千曲川を懐に抱き、穂高を望み、広島在住の私にすればBEST VIEWのように思いますが?!
では、一つ一つ紹介をしていきましょう。先ずは「カールグラスウィロー」です。
まさに柳(ウィロー)です。その葉が突然変異でカールしたものを選りすぐり、製品化したものです。別名をメガネヤナギ、勾玉柳とも言われています。最初に見た時は・・・。然し、ゆっくり見てみるととてもひょうきん姿で、何となく使ってみようかという気になりました。
 次にフィソカルパス・ディアボロです。バラ科の植物で、和名をテマリシモツケと言います。葉表が赤茶色で、裏が白(薄い緑)です。この時期とてもおしゃれな色合いです。北アメリカ北東部原産で、耐寒性には非常に優れています。葉もほどほどの大きさを持ち、アレンジには最適なような気がします。
 最後にウェイゲラです。タニウツギ属で、日本及び朝鮮半島、中国に約10種分布しています。生態も環境に即し易く、平地から2000mくらいの山地まで分布しています。主に日本で種の分化が進んだ様で、概ね7種あるそうです。JA北信州みゆきから出荷されているものは、突然変異の葉の色合いを園芸品種として栽培したものです。
 以上の3種類は、枝ものとしての使い方もありますが、私は「葉物」としても使えるような気がします。それ程個性を持った枝もののような気がします。使い方も固定観念に偏らず、色々な角度から植物を見つめると良いと思います。部分の抽出をして見るもの一つだと思います。ある意味「葉物」は部分抽出なのではないかと思います。
 なかなか広島にお目見えし難い植物(切花・鉢物)もまだまだ沢山あります。出来る限りそう言う植物を、広島に紹介したいと思っています。その中から、皆様の趣向に合う植物を探しだして頂けるくらいに、広島の市場に花が溢れるよう頑張りたいです。(児玉)

2011年9月16日

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枝物歳時記 ⑨

 皆さん今日は。9月は暦の上では秋ですが、まだまだ残暑厳しい日が続きます。白露、重陽、仲秋、敬老、秋分と季節を告げる暦の節が沢山あります。また、豊穣の季でもありますね。寝苦しい夜とも間もなくお別れです!ところが、何と台風の中四国縦断で、各地で大変な被害が出ています。お亡くなりになられて方のご冥福と、所在の判明されていない方々の一日も早いご無事を祈念しております。御蔭様で、広島は然程影響がなく助かりました。
 さて、今回は「栗」を御紹介します。クリは、ブナ科クリ属の総称です。北半球の温暖な地域に広く分布しています。その種子を食用に様々食しています。概ねの種は、とても大きくなるようです。樹高は20m~40mと言われています。古くから私達の身の回りにあり、縄文時代から食糧として食されていたようです。南ヨーロッパも森林地帯では、澱粉の多い種子を小麦粉の代わりに使っていたようです。日本に於いても、カチグリとして乾燥させてクリを利用していました。語呂から縁起も良いとの理由もあるようです。開花時期は6月頃です。クリの語源も面白く、落ちた実が石の様な事から、小石を意味する古語「くり」が転訛したとの事です。
 生け花の世界でも、秋を代表する実物の花材です。この時期各処で花会が催されますが、必ず活けられています。なかなか風情がありますよ。枝ぶりを活かして見たり、栗のイガのみを使ってみたりして、作品にアクセントを与えてくれます。
 また、木材としても利用されます。クリの木自体とても堅く耐久性が高いのです。どちらかと言うと、高級材に属するようです。耐久性の高さから、風雨に曝される鉄道の枕木に利用されます。同時に薄く剥がし易いことから、屋根葺き用の薄板に使われたそうです。かつては銃床の材料にも使用されました。
 食糧としても、この時期欠かせない食材ですね。代表的なのが丹波栗ですね。大阪原産の品種がもともとで銀由、銀善と呼ばれていますが、現在は「銀寄」に統一されたとのことです。これもまた品種改良が進み、健康食品として人気が高いものです。 私達の体にも良く心の癒しにもなる植物がまだまだあるように思います。そんな植物を探して、人生楽しく過ごしたいものです。

2011年9月14日

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枝物歳時記 ⑧

間もなく「処暑」ですが、残暑まだまだ厳しく熱中症の知らせを聞くことがままあります。また、凄惨な事件も起き驚愕の日々です。然し、変わらなく咲く「花」は私たちの和みです。旧盆も終わり、秋に向けていよいよ始動です。茅はススキとなり穂を出し、季節の巡りを感じます。
 さて、今回ご紹介するのは「ナナカマド」(七竈)です。北海道、本州、四国、九州の山地から亜高山帯に、またアジア東北部に分布する植物です。高さは7~10m位になります。5月から6~7月にかけて白い花を咲かせ、早いところでは7月下旬には実を付けます。木の実は、季節が進むと赤く色好き、秋の風情を醸しだします。葉も同じ様に紅葉が進み、とても美しく紅葉し、モミジに匹敵するくらいの美しさです。
 実はこの「ナナカマド」はバラ科の植物です。ちょっと意外ですね。この実はとても堅く、燃え難いことでも知られています。この燃え難い性質から、「ナナカマド」の名の由来もあるようです。大変燃え難く七度竈に入れても燃えないという説が一般的ですが、七度焼くと良質の炭になるという説、食器にすると丈夫で壊れにくいことからも名前の由来があるようです。この様な事に燃え難いとされることから、火災除け、落雷除けの木ともされたようです。然し、実際に燃やしてみると、燃えるのが遅いようですが、それなりに良く燃える!?そうです。
 種類も多く、北半球の温帯におよそ100種分布しているようです。葉裏が粉を吹いたような白色の「ウラジロナナカマド」、中国原産の「ニワナナカマド」、ヨーロッパ原産の「セイヨウナナカマド」、「ナンキンナナカマド」、「ホサキナナカマド」等が知られています。「ナナカマド」、「ナンキンナナカマド」、「ホサキナナカマド」は、生け花花材としてよく流通しています。
 一寸変わったところでは、私達は「ナナカマド」自体堅くて雄々しい樹木に感じます。然し、ロシアでは「ナナカマド」はそのたおやかさから、女性のイメージとして詩や文学に登場します。因みにロシアで男性を指すのは「樫」の木だそうです。然し、耐寒性があり氷点下50~60度になる冬のシベリアでは、樹木の中の水分が凍りつき、樹木が裂けてしまう中、ナナカマドは風に靡きながら厳冬に耐えるそうです。やはり女性は強いのでしょうか?(失礼!)
 程無く訪れる紅葉の秋。目にも鮮やかに紅葉したナナカマドの葉と実を活けて、存分に一足早い秋を満喫して和みたいと思います。(児玉)

2011年8月17日

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枝物歳時記 ⑦

8月8日は立秋に当たります。然し、まだまだ暑さが続きます。気のせいだと思いますが、私が幼い頃には、お盆の頃になると涼しくなっていたような気がします。夏休みには、父方の伯父の家で過ごしていましたので、田舎は涼しかったのかも知れません。それとも、年々年を取って暑さが身に沁みるのかも知れません!?
さて、広島には原爆の日があり、続いてお盆に入ります。様々なお花を持ち、平和公園にお参りされる方々を見かける時期になります。高齢化が進み、お参りに赴かれる方々も暑さの中大変な事と察します。然し、「原爆記念日」は永遠に続くものです。いつもこの時期になると、お参りにお越しの方々に新鮮なお花をお届出来るようにと心掛けています。

その花の中に「ホウズキ」があります。この花は、ナス科の植物で、原産は東南アジアです。他には南欧やアメリカ大陸の温帯に自生しています。主として観賞用や食用に栽培されています。多年草で、草丈は60~80cm位になりますが、通常市場で流通しているものは1m以上です。6月から7月に花を咲かせます。花を咲かせたあと、萼(六角
状)の部分が発達して実を包み袋状になります。
名前の由来も面白く、カメムシが好むことから名が付いたとも言われています。カメムシの古名はホウ、ホオで、カメムシが好きな花なので「ホウズキ」なのです。また、子供が果実を鳴らして遊ぶ「頬」の様子から、「頬突き」(ほほつき)から来たとも言われています。
漢字では、酸漿、鬼灯とも書きます。これは中国語で小さな赤い提灯を指します。英語では、Chinese Lantern Plantと呼ばれます。なかなか的を得た表現ですね。
仏教習俗の「お盆」では、ホウズキの実を提灯に見立てて、枝付きで精霊棚に飾る風習があります。御先祖をホウズキの明かりでお迎えするのです。とても外来の植物とは思えないです。江戸時代から続く江戸浅草の浅草寺の「ホウズキ市」は有名です。花の開花の時期に合わせて、各地で様々なホウズキ市が開かれています。
植物全般ですが、毒性の強くない物は概ね食用や薬用にされ、私達の生活の中に深く馴染んでいます。ホウズキも酸漿根と言われ、咳止め、解熱、利尿剤等に用います。意外なところにも登場します。それは「古事記」です。スサノオの尊が退治したヤマタノオロチの目は、まるでホウズキ(あかかがち)の様だったとされています。やはり日本人の表現方法は、詩情豊かなような気がします。植物との馴染みの深さを感じます。(児玉)

2011年8月9日

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枝物歳時記⑥

暑い日が続きますが、皆様は如何お過ごしでしょうか?夏台風も過ぎ、一時期暑さを凌ぐことが出来ました。でも・・・・。熱中症には気を付けてください!
 今回御紹介するのは、遠く北信州からの出荷の枝物です。
 フィソカルプスとウェイゲラそれとカールグラスウィーローの3種類です。
 フィソカルプスはバラ科の植物で、和名はテマリシモツケと言います。北アメリカ北東部原産で、耐寒性に非常に優れています。品種にもよりますが、特に黄金葉の品種は5月中旬~下旬に鮮やかな黄色を呈します。6月中旬~下旬にかけては花が咲きます。秋から初冬にかけては、新葉は常に黄色ないし黄緑色です。霜が降りると若干色づきますが、なかなか落葉しません。赤い色の葉を持つ「ディアボロ」という品種もあり、赤い色が印象的なフィソカルプスです。
 ウェイゲラはスイカズラ科の植物です。タニウツギ属は日本及び朝鮮半島、中国に約10種分布しています。平地から2000mくらいの山地まで分布しており、本州、北海道を主とする日本海側の山地に多く分布しています。主として日本で種の分化が進み、概ね7種があるそうです。北信州から出荷されるものは、突然変異で葉の色合いが変化したものを品種の選別をかけて、園芸品種として栽培したものです。
 カールグラスウィローは、柳の一種です。メガネヤナギ、勾玉柳とも言われています。葉の部分が丸くカールしており、とても可愛い葉を持っています。小さくても特徴がしっかり出ており、特徴を生かしてアレンジにも有効に使えると思います。
 種々の花が、各地方から送られてきます。各々の特徴を掴み、地域に合った植物を生産出荷されています。自ずから植物の素性を察して生産されることは、当然その植物にとって見れば良いコンディションなのです。それは植物にストレスを与えず、良い環境で植物を育てていることになります。より丈夫な花になるのです。日持ちも良くなります。暑い最中ですが、多少なりとも効果があろうかと思います。今回紹介する3種類も、植物の素性を弁えて栽培されています。旬も大切ですが、植物本来の成り立ちを熟知することの大切さをしみじみ感じます。 今後も、珍しい花や日持ちの良い花等を新鮮な状態でお届けしたいです。最近は、バケットに水を張り輸送しています。これも植物の鮮度を保つものです。より良い状態の花を、日々お届け出来るようになりたいものです。その花を活けて、夏の暑さを吹っ飛ばして下さい。(児玉)

2011年7月27日

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枝物歳時記 ⑤

早いもので、いつの間にか7月になりました。本来ならばもっと早くにと思っていたのですが、色々と調べてみると七夕も地方によって2回あっても良いのではと思いました。  
幼いころは、短冊に願い事を書いておりました。今半世紀を超える年齢になりましたが、願い事もいくつか叶い、恙無く生活をしております。感謝・感謝です。
 さて、七夕と言えば「笹」ですが、どうしてなのかと不図思いました。調べてみると、このころ各所で夏越の祭りが行われます。茅の輪を潜り、無病息災を祈る祭りです。その茅の輪の両脇に立てるのが「笹」です。それが七夕の笹になったようです。七夕自体は、日本・中国・ベトナム等では、節句のひとつになっています。お盆の行事の一つとして行われ、精霊棚とその幡を安置するのが旧暦の7月7日の夜、それに当たるそうです。そういう訳で7日の夕で「七夕」と呼ばれています。そういう理由で、明治以降は、新暦・旧暦と二回の七夕が誕生しました。新暦では、7月7日ですが、旧暦では8月6日がそれに当たります。私の暮らしている広島では、旧盆で行事を行います。ですから暦で言うと8月6
日の夕刻が七夕になります。巡り合わせですが、今年は原爆祈念日にも当たり、精霊をお迎えするには良い日柄です。
 私達は、笹と竹の区別をなかなかつけ難いものですが、見分け方があります。まず竹は、竹皮(桿)が落ちますが、笹は生長しても竹皮が落ちません。また、竹は本来温暖で温潤な地域の植物です。ですから北海道にはありません。帰化植物なのです。笹は日本にも自生しており、耐寒性もあり、この両種は、南はオーストラリアの北部~ヒマラヤ地域またはアフリカ中部にまで及びます。然し、北アフリカ、ヨーロッパ、北アメリカには見られません。土着の種も多いのです。しかし、どちらもイネ科の植物です。
 竹も笹も私達の生活にはとても密着した植物です。竹皮は、オニギリを包む道具の一つになり、竹自体は、器や花器に多く使われます。当然筍は絶品です。また、竹林は防火帯にもなります。帰化植物とはいえ、とても日本の環境に合い、日本人に利用されています。
馴染みの深い植物です。 忘れていました!竹取物語も竹ですね。生活の一部から文化の一端まで入り込んでいます。他の植物ではなかなかありませんね。日本人は、様々なものをうまく利用します。(児玉)

2011年7月13日

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枝物歳時記 ④

いよいよ梅雨に入りましたね。今、筆を進めている時も、じわじわ汗が!?
この時期は、何をさて置いてもアジサイですね!雨に打たれたアジサイ、とても鮮やかあじさいな色を放ち、私達を魅了してくれます。
アジサイ科(ユキノシタ科?)アジサイ属の植物です。学名は「水の器」・「水の容器」と言う意味です。和名のアジサイは、「あづさい」が訛ったものです。「あづ」は「あつ」(集)、「さい」は「さあい」(真藍)が合わさった言葉で、青い花が集まって咲く様を現したのです。私達の周りにあるアジサイは西洋アジサイと言い、日本原産のガクアジサイを改良したものです。
また、私達が「花」と思っているのは、実は萼が変化したものなのです。装飾花と呼ばれています。花は、萼の中心にある小さなものがそれにあたります。とても可愛い花です。なんとなく以外な感じです。
花の色は、土壌の成分で色が決まると言われています。酸性の土壌には青い花、アルカリ性の土壌には赤い花と言われていますが、あくまでも一つの要因でしかないようです。土壌の成分に影響されます。いくらPHが高くても、アルミニュームの含有量が作用するようです。酸性土壌でも、アルミニュームが少ないと青色にならないのだそうです。
然し、残念ながら美しいものには毒があります。通常接している分には影響はありませんが、経口すると危ないのです。植物全般は、多少に拘らず毒性があるものです。切り花でお使いになるには然程影響はございません!御安心ください!
雨に打たれたアジサイの花は格別に美しいと思います。長崎地方では、アジサイの変わった呼び方があります。私達が知っているオペラ「蝶々夫人」の中の人物に、その名前の由来を知ることが出来ます。それはシーボルトの恋人「お滝さん」に命名の由来を持ちます。シーボルトが恋い焦がれた「お滝さん」を、アジサイの花の如く美しいと賞賛しました。それが訛って「オタクサ」と言う名前で呼ばれています。恋人の名前を冠するなんて、私のような凡人には「素敵」としか言いようがありません。因みに私の名前は・・・・・。
アジサイは、よく水が下がり易いと言われます。折角の美しい花が萎れるととても残念です。新芽の部分は、草のように緑の軸を持ちます。その先端に花が咲きます。昨年の軸は、よく見ると木のようになっています。その部分から切り取ると水が揚がり易いです。その部分を叩くと因り良いように思います。ただし、叩いた部分が見た目良くないので!?軸を焼くという手もあります。まだまだ水揚げの方法はありますが、何より水が下がりかけたかなと思ったら、迷わず早めに処置をしてください。私達と同じで、早期発見・早期処置です!美しい花を何時までも身近に置いて下さい。(児玉)

2011年6月18日

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枝物歳時記 ③

小満を過ぎて、いよいよ植物達の活発な活動が始まります。花を咲かせ、私達を楽しませ、そして世を継ぐために実を結実させる。そんな季節ですが、今年は例年になく、様々な植物が、その時期を遅らせています。私達は、「喉元過ぎれば熱さ忘れる!」なのですが、植物達はそうはいきません。色々な準備をして、次の世代に繋いでいくのです。早春の寒さが応えています。特に枝物はそれを感じます。

そんな中、今年も「スモークツリー」の出荷時期を迎えました。別名を「はぐまのき」と言います。ウルシ科の植物で、原産は中国中部、ヒマラヤから南ヨーロッパに分布しています。高さは3m~5m位になります。枝葉を付け、とてもボリュームのある木です。皆さんが花と思われている部分は、名前の通り煙がたなびいているようにフワフワ感があり、ある意味とても大きな木の様相を呈しています。
実は、花と思しき所は花の柄が細長く伸びたところです。花自体は不稔花のものもあり、その花柄が伸びたものです。本来の花は非常に小さく、直径3mmの花弁5枚で形成されています。
「はぐまのき」の由来ですが、はぐまは「白熊」と書きます。黒だと「黒熊」(こぐま)、赤く染めると「赤熊」(しゃぐま)と言います。払子(ほっす)(仏具)や、旗・槍・兜等の装飾に使います。その払子に形が似ていることから、「白熊の木」(はぐまのき)と命名されたようです。
婚礼の花や祝の花、ブーケ等に使用されます。また、生け花の世界でもよく活けられます。ボリューム感もあり、使い勝手が良い花です。色も様々、ピンク、ホワイト、グリーン、レッドとあり、皆様のお好みの色を選べます。大きさも様々あり、大きいものは1m以上、小さいものは60cm位まで用途に合わせて購入出来ます。大きく飾るも良し、小さくテーブルに飾るも良し、枝物と言う観念を外して活けられます。つい枝物だから大きいし活け難いと思われますが、花の部分だけを使っても良いし、全体を活けてもイケます。枯れて乾燥しても、ドライフラワーとして利用できます。二度使えます。

是非アレンジに使ってみてください(児玉)

2011年6月1日

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枝物歳時記 ②

  皐月を迎え、巷はゴールデンウィークとなり来ました。東日本大震災で犠牲になられた方のご冥福をお祈りし、今現在も被災生活を強いられておられる方は、一日も早い復旧を祈念します。今回ほど「普段の生活」がしみじみ良いものだということを思い知らされる日々です。
  今年は例年になく寒さの残るこの頃です。日々の温度差が極端で、植物にとっては(私達にとっても)辛い春から夏への候です。
  やはり花の生育も、全てではありませんが遅れており、例年より少し様子が違うように感じます。しかし、植物は強いものです。いつの間にか芽が出、花が咲いてきます。その姿を見ながら日々を過ごしている私達は、とてもとても幸せです。
  今回は、「ビバーナム スノーボール」を御紹介します。
 
 スイカズラ科ガマズミ属の耐寒性落葉低木です。樹高は約1,5m位になります。別名をセイヨウテマリカンボクとも言います。花の全容は、まるで白いアジサイのようです。蕾の時期は、シャーベットグリーンで爽やか系の色合いです。開花が進むと、徐々に白に代わっていきます。よく似たものにオオデマリがあります。別名
テマリバナと言います。この花も同じガマズミ属の花です。葉の形状も違いますが、ビバーナム スノーボールは枝がしなやかで、花は垂れ下がるように咲きます。水揚げも思いのほか良い花です。垂れ下がるように花が咲くため、皆様方は水が揚がってないように思われていますが、実はしっかり揚がっています。御安心ください。花首を触ってみると、おそらく花軸が固いと思います。それは水が揚がっている証拠です。葉もそれなりにありますので、多いようであれば少し取り除いて下さい。如何しても水が揚がり難い時は、軸を金鎚のようなもので砕いて水に当たる表面積を増やしてやると水が揚がり易くなります。
  日当たりの良い場所、半日陰の場所、いずれでも育ちます。よく肥えている土壌と温かい場所を好みますから、南向きか北風の当たらないところに植えたり、また鉢を置くと良く育ちます。挿し木でふやすことも出来ます。
切花・鉢植え両方に人気のある花です。然し残念なことに、5月上旬には一気咲いてしまい、ちょっと気を許すと花期を逃してしまいます。素敵な花は、あっという間に咲き、私達に季節の移りを知らせてくれます。(児玉)

2011年5月5日

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枝物歳時記①

 今年度も「枝物歳時記」続きます。今年度第一回目、よろしくお願いいたします。

 いよいよ四月ですね!震災から早や一か月が経ちます。お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りするとともに、行方不明の方々の一日も早い安否確認が進むことを念じております。
  さて、今回は「霧島ツツジ」を御紹介します。この時期に美しい花を沢山咲かせてくれ、私達の目を潤してくれます。広島市中央卸売市場「花満」では、年4回植木大市が開かれます。3・4・10・11月の4回です。今回、霧島ツツジの開花した植木の豪華さにひかれてしまいました。
   語源は、「つづきさきぎ(続き咲き木)」とか「つづりしげる(綴り茂る)」とかが転訛したものです。また、漢字では「躑躅」(てきちょく)と書きます。私には書けませんが、この意味は「行って止まる」、見る人の足を引き留めるくらい美しい花を咲かせるからのようです。
   ツツジ科ツツジ属の植物で、常緑または落葉性の低木です。花も見事ですが、紅葉した葉も美しものです。花は漏斗形をしており、万葉集あたりでは「管士」・「管仕」・「管自」という字を当てはめていたようです。
   霧島ツツジは江戸キリシマとも言い、鹿児島地方の野生種から選抜されたものを、江戸初期1656年に江戸に持ち込まれ発達したものです。その後全国に広まり、生産も明治から大正にかけて盛んに行われた。時代も進み、江戸霧島を親として「久留米ツツジ」が生まれました。
   いけばなにおいても、「壇の躑躅」としていけ継がれています。まさに躑躅(てきちょく)としていけばなをなさる方もそういう風に感じていらしたようです。ツツジの美しさには目を奪われます!!
   沢山の花をつけるツツジですが、水揚げはとても良いです。但し、枝物ですから切り口の部分は十文字に切るか、切り口を鉄鎚等で砕くとより水揚げが良いと思います。
 花は、ほんの一時の美しさでしかありません。現在様々な技術が駆使され、本来の花の時期でない折にも沢山の花が出回っています。然し、果物・野菜と同じで、本来の花の時期に咲く花が一番美しいと思います。またよく花が持つと思います。自然に敵うものはないよう思います。今年は野山で、思いきり「旬」の花を楽しんでください!!(児玉)

2011年4月6日

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枝物歳時記 ⑱

  なかなか春が来そうにない気温が続きますが、皆様は御風邪を召されてはいませんか?私の周りには、風邪をひいた同僚も居り、一寸した流行になっています。
  福島の原発も、放射能汚染が伝えられ、事故の終息も当分先になりそうな様子です。幸にも中国地方という距離のある所に生活をしているので被爆の恐れはありませんが、過去を振り返ると他人事とは思えない日々です。
  さて、今回は「山吹」を御紹介しましょう。本来、花の時期は4月で、低山の明るい林の木陰に群生します。落葉低木と言うことではありますが、茎は緑で細く、柔らかです。樹高は1m~せいぜい2mくらいです。地下に茎を伸ばして群生します。緑の葉に、鮮やかな黄色の花を沢山に付けます。幾ら目の悪い私でも、花の時期には、車を走らせていても山際に咲く山吹は解ります。然し花の時期が短く、気が付くと花を終らせています。この山吹は、御多分に漏れず属の多いバラ科に属します。北海道から九州まで分布しており、中国にも産します。一重のものと八重のものがあり、庭木には八重が好まれるようです。一重のものには実が付きますが、八重のものには実が付きません。白の山吹もありますが、これはバラ科のシロヤマブキ属です。こちらは、樹皮も茶色で木の様相を呈しています。山吹は、いけばなにも多用されます。美しい線と印象的な花。可憐な中に、力強ささえ感じます。シロヤマブキもいけばなに使われますが、茶花にも挿されます。
 
 この「山吹」には逸話があります。大田道灌と村娘との係りです。大田道灌が鷹狩りに出かけた折、俄雨に会い雨宿りをした家で、蓑を所望したそうです。然しその家庭は貧しくて蓑もない位でした。その家の娘が出てきて、山吹の花を一枝差し出したそうです。道灌はその意味も解らず、その行為に怒ったそうです。其ののちそ
の意味を進言され、それを恥じ、和歌の勉強をしたそうです。その歌は「七重八重 花は咲けども山吹の みのひとつだに なきぞかなしき」 実のと蓑の掛詞だったのです。
  この逸話から察すると、八重の山吹には実のならないことを知っていたということです。自然に密着した生活だからこそ解ることです。風情を弁えた御和歌です。実はこの和歌は、醍醐天皇の皇子・中務卿兼明親王が詠まれた歌です。古くから親しまれた花でもあります。
  身分の高い・低いに拘らず、昔の方々は自然に密着した生活をされていたようです。私たちの周りにある植物は、私たちの生活の指標となっているだと思います。また一つ植物の違う面を見たような気がします。(児玉)

2011年3月31日

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枝物歳時記 ⑰

夜間はまだまだ寒さが沁みますが、春分と間近となり春の節目が訪れています。皆様は如何お過ごしですか?私は、二月下旬に行われた広島の花卉業界全体で行う「花の祭典」が無事終了しまして、少し安心し若干体調が!?イマイチです。然し、御蔭様で沢山の方にお出で頂き有難うございます。

 然しながら、東北地方では未曾有の災害に見舞われ、当該地方の方々は大変な日々を過ごされ、またお亡くなりになられた方も数知れずとのこと、御冥福をお祈りいたします。

八重桜 さて、市場は冬の蒸かし物(ハウスで早く咲かせる)も盛りを迎え、桜・レンギョ等の様々な花木が出荷されています。今回は「八重桜」を御紹介したいと思います。

八重桜は、家桜とも言われており、園芸品種が殆どです。広島では、佐伯区の造幣局(佐伯区五日市)がとても有名です。色も様々で濃いピンクから薄いピンク、黄色と私達の目を楽しませてくれます。元々八重桜は、奈良時代、聖武天皇の御世に天皇自身が三笠山で見出され、「奈良の八重桜」として世に知られるようになりました。一条天皇の御世には、八重桜の奪い合いもあったようです。現在まで伊賀上野では、「奈良の八重桜」の花守(花垣の庄)の家系が続いているそうです。「いにしえの 奈良の都の八重桜 けふここのへに にほひぬるかな」 伊勢大輔 詠

 当市場では、「御車返し」・「紅豊」・「関山」・「中・大提灯」と様々です。特に最近は紅豊が多く、蕾の時期はとても濃いピンクが印象的です。花が終わり掛けると、また色が濃くなり別の意味でとても奇麗です。また、少し時期が進むと提灯系統の桜が出荷され始めます。濃いピンクで、花が下向きに咲く品種です。花弁も多く見事です。私達の時代は、小学校の入学式には桜が付きものでした。染井吉野の花の下を潜り、入学式に向かったものです。最近は、特に温暖化の影響で開花が早くなり、一重の桜より開花の遅い八重桜が、幸いにも入学式に合うようになりました。一重、八重の違いはありますが、桜は祝の花ですね!

八重桜 しかし、八重桜は花弁の多さから、大ぶりに桜を活けるときたまに水を下げることがあります。その時には樹皮を削り取って水に浸けるとあがり易いと思います。是非試して見てください。自然の環境は徐々に変化していますが、植物はそれに上手く合わせて、四季折々に素敵な花を私達に見せてくれます。(児玉)

2011年3月17日

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枝物歳時記 ⑯

皆さん、如何お過ごしでしょうか?急に寒くなったり、温かくなったり、私のように50歳を過ぎますとなかなか気温の変化についていけなくなります。インフルエンザの流行、杉花粉の飛散予想等、毎日の情報が気になります。御身体には十分気を付けてください!
 さて、このような中でも、植物は着実に春へと準備を始めています。最近私が特に目を引くのは、「紅白の梅」です。よくお正月花に梅を使います。然し、やっと季咲きの季節を迎えてきました。当市場にも季咲きの梅が入荷しており、馥郁たる香りを活気溢れる市場に満ち溢れさせてくれています。

 梅は、バラ科サクラ属の植物で、アンズに近い種です。英名では、JAPANESE APRICOT(日本アンズ)と呼ばれています。和名も数々あり、好文木(こうぶんぼく)・春告草(はるつげぐさ)・木の花(このはな)・初名草(はつなぐさ)・香散見草(かざみぐさ)・風待草(かぜまちぐさ)・匂草(においぐさ)等あります。春の香りを現した表現が多いような気がします。花木の中では、特に香りの強いものです。花の見事さ、香り二通りの楽しみ方の出来る花木です。概ねの植物は、薬用・食糧としての流通が主でしたが、装飾としての花は、農耕が定着し食料が安定供給されるようになってからです。奈良時代以前までにおいては、「花」と言えば「梅」を差していました。現在のように桜が花と称されるのは、平安時代中期以降の事です。然し、生け花の世界においては、梅の存在は確固たるもので、桜に比べると様々な活け方があります。白梅の雄々しさ、紅梅の優しさ、若い徒長枝、苔木等を使い表現します。生け花の古書にも「梅」は数多く登場します。桜に比べると、花の豪華さにおいては見劣りがするかも知れませんが、風情は特別なものを持っていると思います。尾形光琳の「紅白梅図屏風」に現されているが如くです。

 梅は、中国では紀元前から酸味料として使用されていたようです。塩とともに最古の調味料とも言われています。皆さんがお使いになる「あんばい」は「塩梅」で、梅と塩による味付けが美味しくいったことを意味します。漢方薬としても、様々な加工を施し、止血・強心作用等に使用されます。さらりとした梅酒もありますね!?家紋にも、梅の花を図案化されたが見受けられます。有名な歌も「東風吹かば にほいおこせよ梅の花 主なしとて春な忘れそ」とあり、いくら桜に花の座を取って変わられたとはいえ、これだけ私達の心の中にしっかりと定着した花はないように思われます。
 もう一度「梅」の美しさを見直したいと思います。(児玉)

2011年2月23日

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枝物歳時記 ⑮

早いもので、一月の中旬になって参りました。然し、この寒さは耐えがたい寒さですが、皆様は風邪を召されてはいませんか?手洗いと嗽はちゃんとしましょう!!
ケイオウザクラ   ところで、例年ならばこの時期は、かなり多くの蒸かし物(温室に早く入れて、花をいち早く咲かせる)が出荷されます。然し、今年は気温が低く、じわじわと原油が高騰しており、なかなかうまく出荷されていません。そんな中で、山形県から「啓翁桜」が出荷されています。
 
  東北地方は、当然の如く地域の利点で早くに寒に当たります。その為、桜は春に向かう準備をいち早くおこないます。花芽の分化が早く始まるのです。より早く花芽を付けるのです。また寒さに合うことにより、殊の他色目も鮮やかになります。さらに、寒さのため春の準備を早くする為、早い時期から(前年の内に)ハウスに移し、花を咲かせることが可能なのです。通常、桜を早めにハウスに移し咲かせると、若干色が薄めになるのが普通です。然し、この山形の桜は色目が落ちないのです。市場においても、評価が高く、花屋さんからも人気です。啓翁桜の生産を始めて約40年、本格的に山形県置賜で生産され始めたのが約25年前です。桜が若いこともあり、樹勢も強いのです。因みに、置賜の長井には、「伊佐沢の久保桜」と呼ばれる桜があり、エドヒガンザクラでは東北地方最大のもので、推定樹齢が1200年と言われています。また、白鷹町には樹齢800年のエドヒガンもあります。置賜さくら回廊と命名し、観光の目玉にもなっています。
山形県の啓翁桜   この時期に桜は?と仰る方もおいでになるかも知れません。私も実際咲かせるまでは、一寸疑問?を持っていました。然し、咲かせてみるととても素敵に咲くのです。魁には早すぎますが、時期尚早とは言え、かなりイケテます。
   最近は様々な花が、季節を先駆けて出荷されています。雪柳・レンギョ・桃等、本来の季節を見紛う程です。技術が進み、植物の素性を捉え、それを上手く使う。また、本来の美しさを失わないことが出来る。とても素晴らしいことです。
 桜は、大らかに咲くものです。最近の住宅事情の中では、なかなかそれを表現できません。それを表わす方法も種々あるとは思いますが、それを駆使して無理やり使うよりは、山形の桜の色に魅せられ、本来の桜をその一部でも楽しんでみてはどうでしょうか。私自身あまり惚れこんでもいけないのかも知れませんが、一度身近に置いて活けてみてください。(児玉)

2011年1月22日

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枝物歳時記 ⑭

皆さま、明けましておめでとうございます。お正月、如何お過ごしになられましたか?きっと麗らかなお正月をお迎えになられたと御察しいたします。
猫柳   さて、市場も1月5日に初市を催し、本格的に稼働し始めました。一年のスタートです!枝物も「蒸かし物」のシーズンとなります。「蒸かし物」とは、温室に花木を入れ加温し、自然(露地)より早く出荷する物です。
 
  早いものでは、「啓翁桜」・「雪柳」等、様々出荷されています。その中でも「猫柳」が多く出荷されます。ヤナギ科ヤナギ属の落葉低木でが、世界には約350種類あり、主に北半球に分布しています。「猫柳」は、北海道から九州までの山間部の渓流から町中の河川の水際に自生しています。他の柳類の比べると開花が早く、3月から4月です。高さは、3mくらいになります。また、他の柳に比べると水辺を好みます。一番水辺にある柳です。柳類は、通常葉の付いた状態では出荷はありません。花芽を活けるのです。軸の固さもほどほどで、生け花で形を作るには適しています。
   名前の由来も可愛くて、銀白色の毛で覆われて花穂が特徴的です。それを猫の尾に見立てたことから、猫柳と命名されて様です。樹液は、カブトムシ・クワガタムシ・カナブン・スズメバチの好物です。
   一昔前の環境であれば、私達の身近にある柳として親しみがあったのでしょうが、昨今なかなか川辺で見かけることが少なくなりました。然し、猫柳は性の強い植物です。ちょっとしたところにも、ささやかながら顔を出しています。春の猫柳の銀穂はとても可愛く、ある意味奇麗です。フワフワ感がとても可愛いのです。
 新春の風物詩として、是非「猫柳」を活けてみてください。(児玉)

2011年1月7日

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枝物歳時記 ⑬

あっと言う間に一年が過ぎてしまいました。長くて短い365日です。この一年、数々の花に出会ってきました。様々な色・形を持つ花ですが、各々に特徴を持ち、自己主張をしています。その花の主張を感じて、活けていくことが大切です。私共競り人も、花の素性を見極めて販売しなければいけないと思っています。然しなかなか思うようにいきません。困ったことです。

葉牡丹 いよいよお正月、お宅にはお花を飾られましたか?松・千両・菊・百合等を活けられましたか?もう一つ葉牡丹がありますね。葉牡丹は、名前の如く葉が牡丹の花に見立てた事から名付けられた様です。耐寒性にも優れ、冬の公園の風物詩になっています。

 元々は古いキャベツの品種の一つです。日本に渡来したのは、鎌倉時代中期または江戸時代前期とされています。現在の葉牡丹の品種は、園芸ブームの盛んだった江戸中期以降とみられています。と言うことは、日本で作り出された物なのです。その後海外に輸出され、全世界に紹介、栽培されています。 最近は色も鮮やかになり、葉に艶のあるものあり、形も小型化されています。今までとは違い、門松や生け花だけでの用途ではなくなっています。フラワーアレンジや墓参等に使用され、以前とはかなり利用の範囲が広くなってきました。本日販売をした葉牡丹も、以前の大きな物もありますが、相対的に見ると小型化してきています。 観葉植物としては一年草として扱われていますが、最近は多年草としての踊り葉牡丹、またSPタイプの葉牡丹が沢山出荷されています。一本物に比べると風情を感じます。やはりこのようなタイプの出現で、様々な用途を開拓できたのだと思います。際物としての流通しかない現在ですが、少し時期をずらしての使い方もありですかね? 

植物は奥深く上手く御紹介できないところがあり、皆様にはお目だるいことだと思っております。お付き合いいただき誠にありがとうございました。来年は、皆様により興味を持って頂けるような話題を取り入れて参りたいと思います。 では、皆様良いお年をお迎えください。(児玉)

2010年12月30日

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枝物歳時記 ⑫

幸来松「刈りけりな 一むらすすき としの暮」如心斎
 いよいよ12月13日事始めとなり、新年への準備を始めているつもりなのですが、この時期になると気ばかり急いて上手く物事が進みません。私だけでしょうか。皆様は如何ですか?市場も12月の第1週・2週と正月物も特別の市が立ちます。第1週目は、「若松」・「万年青」。第2週は、「老松」・「大王松」・「千両」です。今週は、第1週目の市での「幸来松」を御紹介します。

 本来「松」と言えば老松を指すと思っています。自然の中で十分に年月を費やし、ゆっくりと育ったものです。男松・女松があり、通常は女松が流通しています。男松は、どちらかと言うと木肌がゴツゴツしており、葉も固く、太いものです。女松は、木肌がどちらかと言えば赤く(赤松)、葉も細いものです。常緑の松は、古くから「神」の依代として、私達の生活に密着した植物です。古代人は、一年中葉の色が変わらない松を見て、普遍を感じていたのかも知れません。それを目出度いものとして尊んで来たのです。(私は、松の寄生植物の松茸に興味がありますが!?)その松を私達の生活の場所(居住空間)に取り入れたのが生け花です。いつも思うもですが、不思議と生け花の一部に松を使うと、下手な私が活けても、とても良い作品に仕上がります。作品が締まるのです。それは、私達が松に対して培ってきた観念がそうさせるのかと思います。私達の心の中にまで入ってくる植物もあるのかなと思います。不思議な植物です。
幸来松松市セリ前 通常私達が「若松」と呼んで競りにかけているものは、出荷までに約3~4年を要します。然し、今回ご紹介する「幸来松」は約7年を要します。実はこの松、老松を模して考案されたものです。以前のように、床を構えて花を活けることが出来ない環境になってきました。仮床があれば良い方です。出窓であったり、テーブルの上であったりと、スペースがどんどん狭くなってきています。然し、若松では風情がなく面白くないという事から、華道をされていた生産者の方が考案されました。老松のように大きくなく、木肌も若松のように樹皮がゴツゴツしていない松です。軸の大きさも若松クラスの太さです。葉も密にあり、老松のミニチュア番といったところです。生け花によし、アレンジによしと重宝に利用できる松です。年月を掛け作り上げた人工の松。形を作る生け花においても少し不自然なような気がしますが、現代の生活環境にマッチするように考えられたところは、なかなか先見の明がある方だったのでしょうね。今その志を継いで、二代目の方々が御作りになっていらっしゃいます。最初に見た時はう~んと思いましたが、いざ使う側になってみるとなかなか面白い松です。松から一歩踏みだした「松」。今年はこの「幸来松」を活けて、一年幸いに過ごしましょう!!(児玉)

2010年12月24日

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枝物歳時記 ⑪

万年青いよいよ師走になりました。月半ばには「事始め」を迎え、新春への準備が始まります。そんな中、市場も師走ならではの市が立ちます。第1週と第2週に行われる「松・千両」の特別大市です。因みに、第1週は「万年青・若松」、第二週は「老松・千両」です。これを迎えると、市場も徐々に新年に向って活気漲る様相を呈してきます。

 今回はその中で、江戸初期から改良の進んだ「万年青」をご紹介します。もともと万年青は、徳川家康が江戸に入府の折、家臣の一人が万年青を献上したことに端を発するようです。古代より一年中変わらぬ青い葉を持つ植物には、神の依代として人々の間で信仰の中心的な存在となってきました。一年中変わらず青い葉を持つ万年青も、縁起の良い植物として尊ばれました。葉の持つ形状や色彩から(これらを総称して「芸」と呼ぶ)、現在私達が接している「観葉植物」の日本版と言えるものです。その葉の特殊性・美しさから、投資の対象とされました。数々の逸話を持つ植物のようです。まるで一時期の大豆相場を彷彿とさせるものがあったようです。景気の良い時は、植物も投資の対象になるようです。現在ではとても考えられないことです。

万年青 万年青は、元々本州南部から中国の暖地にかけて分布する植物です。野生種の万年青は30~40cmの深緑の葉を持っており、葉は左右に振り分けるように出てきます。生け花の世界では、これを模して特殊ないけ方をします。本来奇数を基としていますが、万年青は偶数を基としています。それは、万年青を株で活けるからです。通常万年青は、新芽が4枚を基準として芽ぶきます。真・副・体の三役で構成する生け花も、立葉・露受葉・流し葉・前葉の四役で構成します。立葉・露受葉は一年目の株で、流し葉・前葉は二年目の株です。その他のあしらいの葉は三年目の葉です。このいけ方は、自ずから生うる姿を机上にあらわしたものです。

 先人達は、とてもよく自然を見つめています。植物の素性を弁えて、その姿を崩さず、また無理に形を作り上げず、自然の成りに活け方を模索しています。

 毎年御縁を頂き、日本一の万年青の生産地「徳島県」相生町の小学生に、万年青の話と活け方の講習に伺っております。当初は、御多分に漏れずいまいち興味をそそらない状況でしたが、理を徐々に説明するごとに興味を持ち始めてくれます。そして実技に移ると、より一層興味を持ってくれます。まず頭で考え、そして触れ、植物の持つ様々なものを身に付けてくれます。私共、植物を扱う者も、今後より一層植物に触れ、商品としてだけだはなく、命を持つものとして接していきたいものです。(児玉)

2010年12月2日

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枝物歳時記 ⑩

霜月になり、急に冬の様相に変わりました。風邪を召されてはいませんか? 市場に入荷する枝物も徐々に、冬の訪れを思わせるものが入荷しています。霜が降りると紅葉物・実物が終了に近づく頃となりますが、今年は全般に実の付きもあまり良くなく、とても寂しい思いをしております。その様な中、鮮やかな赤い花を咲かせてくれる「ボケ」が登場し始めました。 

ボケは、バラ科の植物です。原産は中国ですが、平安時代に渡来し江戸時代から広く栽培されています。この植物もご多分にもれず、江戸時代に品種改良が進み、様々な色合が登場しました。淡紅・緋紅・白・白と紅の斑等あります。園芸品種としては、200種以上知られています。欧米等で改良・作出されているものを合わせるとそれ以上です。花の時期は、本来3~4月頃ですが、昨今は11月から(寒ボケ)4月までと冬の花木の代表として、長く私達を楽しませてくれます。花期の長いものは、翌年の春から夏までに及びます。 日本にも自生種があり、本州や中国・四国の山野に分布する草ボケがあります。中国から渡来したボケは、樹高が2mくらいになりますが、日本自生種は1mくらいで花も小振りです。 中国渡来種は、実の形から「木瓜」(もっけ)と呼ばれていましたが、モケそしてボケと変遷していき現在に至っています。然し、ボケの語源はギリシャ語で「裂けたリンゴ」の意味です。同じバラ科なのですが、実の形からの発想かと思います。日本人の私には、とても発想できないことだと思います。 生け花の世界では、かなり頻繁に使用する花材の一つです。私も良くこの花を活けます。特に冬季には、ボケの大胆な線、野趣を醸し出す枝、赤く美しい花を一種で活けるととても素敵です。白玉椿を合わせてもイケますよ。 花木を活けると、私達はつい流儀花を意識します。然し、一寸花木を挿してみるのも良いことだと思います。吸水性のスポンジにでも気易く挿してみてください。剣山に比べるとスポンジはとても挿し易いです。木瓜はとても水が揚がり易いから大丈夫です。 冬季は花木の季節です。木瓜に限らず、様々な花木に接してみてください。違った花木の一面が垣間見えるかも知れません。  (児玉)

2010年11月16日

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枝物歳時記 ⑨

流石に10月も中旬を過ぎると、夜は寒くなってきました。私も少々風邪気味ですが、ゆっくり眠れる時期になりました。秋のお祭りも各地で行われ、豊穣の礼の舞いを拝する頃でもあります。季節は確実に変わっています。そんな中、枝物も少し紅葉をはじめ、春から私達の目を楽しませてくれた緑は、徐々に紅色に頬を染めて私達の心を潤してくれています。
   今回は、ユリの木を御紹介したいと思います。北アメリカ中部原産の植物で、モクレン科です。日本には、明治時代初期に渡来したそうです。原産地あたりでは、樹高が60mにもなるそうです。
 
  名前の由来は種々在りますが、一説によると大正天皇が皇太子の折に命名されたとも言われています。それは花の形から命名されています。然し、チューリップにも似ていることから、チューリップの木とも言われます。別名も面白いものがあり、袢纏木・奴凧の木のように、葉の形からも命名されています。軍配にも似ているとも看做され、軍配の木とも呼ばれます。
 
  この木は、市場においての流通は殆どありませんが、私達の身近にある木なのです。実は街路樹として、私達の目を和ましてくれています。楽器の材料にもなります。花は5~6月に咲き、良質の蜂蜜が得られるようです。意外な感じです。きっと美味しいと思います!?一度食して見たいものです。ユリの木は、奇麗な紅葉をします。この木は、とても素敵な黄色になります。落葉の舞い散る時期、赤に交じって黄色の鮮やかな落葉はなかなか良いものです。少し葉が大きいのですが、黄色になった葉は、自然に押し花のように乾燥します。ただし、木が大きいだけに、かなりの落葉が落ちてきます・・・・。
   先日、某花会でこの木を使いました。水揚げは、思ったより良かったです。木ものなので、切り口を十文字に割り、切り口から5~6cm程皮を削ぎました。葉の緑と紅葉の黄色のコントラストがとても奇麗でした。今後は、是非皆様のもとにお届けできるようにしたいと思います。なかなかイケテますよ。
  普段何気なく見ている木の中にも、私達の美の心をそそるものがあります。葉の色、枝の様子、花等様々に私達の目に入ってきます。まだまだ見落としているものが沢山あるように思います。商品化できるかどうかは別として、私達を潤してくれる「緑」を、もっと身近に置き、大切に扱うことが大切だと思います。

2010年10月29日

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枝物歳時記 ⑧

なかなか夜の温度が下がらず、寝苦しい夜が続きましたが、やっとエアコンを止めて熟睡できるようになりました。寒さ、暑さも彼岸までと言いますが、間違いないですね。自然は不思議です。虫の音も聞こえ始めました。この猛暑の為、実物もなかなか出荷されず、今年は運悪く裏年に当たっており前途多難な秋です。このような初秋ですが、秋を運んでくれる植物もあります。
   この時期には、サンキライ(サルトリイバラ)・マユミ・ナナカマド等の出荷がありますが、今年はツルウメモドキのみ順調に出荷されています。 
  このツルウメモドキは、日本を含め東アジア一帯に自生しています。実は、ニシキギ科の落葉の蔓性植物です。日当たりの良い林によく見かけます。今の時期は、まだ実が青く、他の樹木と見紛うため解り難いものです。然しもう少しすると、実が弾けオレンジ色の奇麗な実を見せてくれます。生け花や装飾花としてよく用いられます。
   管理は至って簡単です。切って水に付けているだけで実は弾けます。また、実を弾かさないで保存するには、濡れた厚手の生地を被せるか、日光が入らないような色付きの厚手のシートを被せ、たまに水を打ってやると大丈夫です。私達が思うより、植物は強いものです。

  また御利用頂いた後は、リースに活用できます。そのまま使っても良いし、形を作った後ペンキで着色しても良いと思います。幹が固くなってきたら、少し水に浸けて柔らかくするのも良いかも知れません。とてもツルウメは繊維が多く、細工し易い代表的な植物です。実の美しさもありますが、細工のし易さで生け花に良く利用されます。秋の花会では、ツルウメ一色かと思われることもあります。植物自体持つ美しさ、特に下がる蔓物の線がとても繊細で、様々な動きを醸しだしてくれます。
   昨今の自然環境の変化で、なかなか思うように材料が入って来難くなってきました。ましてこのような気象状況の中、より困難になるかも知れません。求めるのも一つの方法ですが、あるものを使い、またもう一度利用するものいいかなと思います。これもエコの一つではないでしょうか?(児玉)

2010年10月3日

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枝物歳時記 ⑦

栗皆さん、お盆は如何お過ごしになりましたか。帰省され、御墓参りに行かれましたか。お盆を過ぎると徐々に秋へと季節が移りますが、昨今はなかなか涼しくなりませんね。ひととし取ると、秋の涼風がとても恋しくなります。暑いのは堪えます。
 秋は実りの季節です。当然私達の市場にも、秋の実物が入荷し始めます。つる梅・マユミ(ハコビシ)・梅もどき等様々です。その中で、皆さんが良く御存知なのが「栗」です。喰いしん坊の私は、ついつい食べる方に心が動くのですが、生け花・アレンジメントフラワーに使ってもなかなか良いものです。季節感も出て、秋には欠かせない商材です。
(さらに…)

2010年8月22日

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枝物歳時記 ⑥

蓮の花梅雨も明け、灼熱の季節となりました。気のせいか、年々夏が熱くなるように感じます。(年の所為でしょうか!?)この暑さを乗り切る為に、土用に鰻を食し、体力を付けております。暑さを乗り切る工夫は、体力を付けるだけでなく他にないものでしょうか?古く私達は、打水をしたり、竹籠に季の花を活け、心の涼を求めてきました。その暑さも愈々ピークに達する「お盆」になります。「お盆」を過ぎれば熱さも一段落となってくれると良いのですが。関東では新盆ですが、私達は旧盆の8月に御先祖をお迎えし、供養いたします。その御供養に使うのが「蓮花」です。
   広島は、多くの蓮畑を有する岩国に隣接しており、食用の蓮根には恵まれています。活ける花としては、当地は「蓮」がなかなか根付きませんでした。何故かと言うと、広島は浄土真宗安芸門徒で、供養の花は野にある花をという教えがあったからです。昨今は、上方の影響で「蓮花」を使うようになりました。
 
  「蓮」の歴史は古く、インド原産の植物で、西暦2~3世紀頃には仏様は既に蓮台に鎮座されていました。仏教界においては、シンボルフラワーです。泥の中から芽を出し、目にも美しい花を咲かせる花。古き人々にとっては神秘な花だったのかも知れません。その後中国を経て日本に入ってきました。蓮に纏わる言葉もあり、
「一連托生」・「蓮の葉商い」等がそれです。また歌もあり、「ひ~らいた ひらいた なんのはながひ~らいた れんげのはなが ひ~らいた」がそうです。生け花の世界では、「蓮」の花・葉・実を現在・過去・未来に例え、宇宙観を蓮に見い出しています。植物の持つ「素性」をうまく表現していると思います。そういう意味ではとても私達に密着した花です。
 
蓮の実  蓮の葉はとても水揚げをしにくい植物と言われています。蓮の水揚げにはポンプを使うと簡単です。茎には蓮根と同じだけ穴が開いており、そこにポンプで水を送り込みます。水が上手く入ると、水揚げ前より色が変わってきます。そうすると1~2日は、上手くすると3日持ちます。また葉表の蒸散を馬油等で抑えると、若干ですが持ちが良くなります。
  花も同じようにするのですが、なかなかうまく咲きません。蓮肉は大丈夫です。自然は上手くなっているもので、美しいものは寿命が短いのかも知れません。然しその美しさは、夏には欠かせない絶品の風物詩です。
 今年は、気象の以上により例年より蓮花の出荷が遅れてきました。然し今週辺りから出荷も増える予定です。御先祖の御供養とともに、夏の花「蓮」の花・葉・実を身近にご覧頂ければと思います。(児玉)

2010年8月3日

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枝物歳時記⑤

モミジ梅雨明けは何時になるのでしょうか?全国では局地的なゲリラ豪雨も発生し、梅雨末期の様相を呈していますが、鬱陶しい梅雨はまだまだ続きそうですね。そんな梅雨を払拭してくれる「花」はありませんかね?
(さらに…)

2010年7月11日

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枝物歳時記④

いよいよ梅雨入りですね。暫くは雨模様が続きそうです。そんな時期にピッタリなのがススキです。お月見の時期には欠かせませんが、今からの葉は、雨に打たれて一段と鮮やかです。
  ススキの「ス」は細いの意味で、それに草(キ)がついて名付けられた様です。イネ科の植物で多年草、別名「尾花」と言います。花の部分が動物の尾に似ているからです。全国に繁茂していて、朝鮮・中国にも分布しています。東アジアに約10種あり、日本に7~8種あるそうです。冬は地上部が枯れてしまいますが、温かい沖縄あたりでは常緑になっています。
 
 秋の七草としても有名です。「萩・葛・撫子・女郎花・藤袴・朝顔」そして「尾花」です。あきの風情を醸し出す代表的な植物の一つですね。万葉集には35首も詠み込まれており、ススキの持つ抒情が日本人にあっているのでしょう。また、有史以前から屋根材(茅葺屋根)として利用され、古くは各集落に萱場があり、皆が共同で管理を行っていました。
 
  しかし、この植物は水揚げが悪いと言われます。特に風には弱いのです。今からは空調機をよく使いますし、部屋も乾燥します。この二点には気を付けて下さい。空調機の風は、葉の表面の葉面境界層を破壊します。水揚げについては、市販の水揚げ剤も有りますし、また酢を希釈して(あまり濃いと逆に枯れてしまいます。自分で舐めて少し酸っぱいくらいで結構です。酢で切り口を殺菌します。)水揚げするのも効果的です。逆さ水も良いかも知れません。
 
  ススキは秋の代表的な花とされています。実際穂の部分(花)や紅葉した葉の美しさは比類ないものがありますが、緑の葉もなかなか爽やかなものです。生け花の世界では、夏から秋にかけて、様々な花形の主材になったり、脇役になったり、大活躍です。なかなか貴重な花材です。ただし葉の縁に鋭い鋸歯があります。呉々も扱いには注意してください。
 種類も沢山あります。通常のススキ・広島では島嶼部で見られるトキワススキ・品種改良された鷹の葉・縞ススキ(中斑・外斑)・糸ススキ・ハチジョウススキ等があります。普段私ども市場で扱っているものは、山ススキ・鷹の葉・縞ススキ(外斑)が殆どです。穂の色も白っぽいもの、ピンクぽいもの様々あります。間もなく葉や穂を楽しめる季が来ます。穂を乾燥させて加工することも出来ます。昔の人々のように、現在に合った利用方法で、私達のより身近なものにしていければ良いですね。

2010年6月27日

広島ブログ

枝物歳時記 ③

皆さん、こんにちは。やっと6月らしくなってきました。今回ご紹介するのは「アジサイ」です。

 間もなく訪れる梅雨ですが、鬱陶しいこの季を爽やかに過ごさせてくれるのがアジサイですね。アジサイ科アジサイ属の総称で、学名は「水の容器」と言う意味だそうです。樹高は1~2mになります。私達が何時も見ているアジサイは、西洋アジサイと言います。日本原産のガクアジサイを改良した品種です。6月~7月にかけて花を咲かせますが、実は私達が「花」と思っているものは、装飾花と呼ばれるもので、萼です。本来の花は、中心部で小さく目立たないのです。密やかに咲いています。

 よく昔から、「土壌が酸性ならば青、アルカリ性ならば赤」の花が咲くと言われます。しかし、はじめは青かったのに、咲き終わりになると赤みがかってきます。それには様々な要因があるようで、一概に土壌の為だけではないようです。私もたまに青くなります?!

 あじさいの名は、「藍色があつまったもの」を意味する「あづさい(集真藍)」が訛ったそうです。漢字では「紫陽花」と書きますが、唐の詩人白居易がライラック(?)に名付けていたものを、平安時代の学者がこの漢字をあてた事から誤って広まったのです。万葉集には、大伴家持と橘諸兄が詠み、平安時代以降は藤原定家をはじめ数々の人によって詠まれています。

 切花にするとよく水が下がると言われます。美しいものは弱いのでしょうか?しかしちゃんと手当をすると上手く水揚げが出来ます。アジサイの茎の中は綿状のものが詰まっています。その外側に水や栄養を吸い上げる維管束があります。まずはその綿状のものを取り除き、バクテリアの発生を抑えることです。でもそのようなことやってる間に水が下がりそうです。手っとり早い方法が湯揚げです。熱湯に約30秒ほど浸けることで、殺菌作用と茎の中が一時的に真空状態になり、切り戻しによって一気に水を吸い上げることが出来るからです。少し水が下がってきたらすぐ行ってください。ただし、花を紙などで巻いて行ってくださいね!葉に蒸気が当たって蒸れてしまいます。くれぐれも注意してください。また、枝物ということで、切り口に部分を鉄鎚等で叩くという方法もありますが、見栄えの点でどうかなと思います。

 少しでも長持ちをさせて、身近の涼を楽しんでください!

2010年6月8日

広島ブログ

池坊東京本部展

 
岩国の花屋 双葉園 です。
5月19日~5月24日。
東京の日本橋三越本店にて、池坊東京本部展が開催されました。
5月の連休明けに、東京の某花店さんからの御依頼でたくさんの老松を発送。
また、3年前よりお取引をさせていただいている先生からも老松他、ツツジ・藤などの依頼を受け、広島生花出荷協同組合の皆さんや枝物担当の児玉さんにお世話になりました。

広島の老松ツツジ

当店にも招待状をいただき、林園子が東京までお勉強(?)に行ってきました。

西暦1462年に始まった池坊の古典立花が再現され、発送した老松が数多く使用されておりました。

お世話していただいた組合の皆さん、児玉さんありがとうございました。

 

  

  

2010年5月27日

広島ブログ

枝物歳時記

ソケイこんにちは。今回は「ソケイ」のご紹介です。この時期、黄色の小さな花を付け、盛んに生け花商材の一つとして流通しています。本来は「黄素馨(キソケイ)」なのですが、市場では「ソケイ」の名で流通しています。モクセイ科の植物で、原産はアジア~アフリカの熱帯若しくは亜熱帯地方です。実は「ソケイ」は、皆様よく御存知のジャスミンを指します。大変種類が多く、約300種があるそうです。私も好きなのですが、ジャスミン茶は漢名で茉莉茶と言います。もともと茉莉花(まつりか)と言っていたのですが、いつの間にかジャスミンの一種のマツリカに名前を譲ってしまいました。

 キソケイはジャスミンの仲間なのですが、様々な資料を見ると、香りがないと記述されています。花も落ち易いのです。水揚げは良好です。地植えの場合、暑さにはとても強いものですが、寒さには若干弱いようです。南国生まれのせいでしょうね。

ソケイ しかし、私の嗅覚が少しおかしいのか!?香りを持っているように感じます。大きな鼻をくっ付けると、爽やかな香りがします。とてもジャスミンにはかないませんがね。

 私どもの市場で通常ソケイとして流通しているものには、キソケイ以外にヒマラヤソケイ・オオバイがあります。後者2種類は、全体的に緑が濃く美しい色を持っています。またこれも花の持ちが悪く、香りもジャスミンのように強くありません。然し、キソケイ・ヒマヤラソケイ・オオバイは、素性が垂れるもので、その流れる線が故に生け花に使われています。なかなかお洒落な線で、掛け活けなどに最適です。現在は、以前の住宅とは違い極小化しています。その中で花を活けることはとても大変です。床構えがなく、ゆとりの空間を探すのは至難の業ですが、壁にはまだ余裕がありそうです。そんな壁に最適です。

 ジャスミン種自体が熱帯の原産であることから、古代エジプトでは鑑賞用として栽培されていました。また16世紀中ごろには、フランスで香料原料として大規模に栽培されるようになったようです。茉莉花茶の着香には、マツリカが使用されます。夜間に咲く花を昼間に採花して、夜間に咲き始めたら茶葉と混ぜて香りを付けます。私事ですが、沖縄のサンピン茶が大好きで、パック茶を愛飲しています。サンピン茶は沖縄県でよく飲まれているお茶で、これはジャスミン茶を指す中国語(香片茶 シャンピェンツァー)から転じたものであるとのこと。一度お試しください!

 また、法華経法師功徳品に「法華経を信奉する善男善女は六根清浄となり、その清浄なる嗅覚は、全宇宙のもろもろの香りと共に~」という章句があります。その中にある末梨花・須摩那花等の花が現されています。それは何れもソケイ科の花で、香りもソケイ科なのです。それだけ魅惑的な香りなのです。色々な場面で、私達は古くから「ソケイ」(ジャスミン)と関わりを持っているのです。

そんな木々が、私達の身近にあり、また購入することが出来ます。とても幸せなことです!人間と木々の係りを思い巡らしながら花をいける。そんなゆとりも必要ですね。(児玉)

2010年5月22日

広島ブログ

枝物歳時記

新コーナー「枝物歳時記」をスタートいたします。季節の枝物の記事、どうぞお楽しみに。

桜も終わり、「目に青葉山ほととぎす初ガツオ」の季節となりました。さて、初ガツオに季節の目途は何時なのでしょうか?皆さんご存知ですか。暦で言うと5月下旬から6月初旬ですが、植物を目途にするとそれは柿の新芽の時期なのです。私達は植物を季節の暦として、生活に役立ててきました。切っても切れないパートナーなのです。そんな植物をご紹介したいと思っています。

夏ハゼ 今回は「夏はぜ」・「大葉酢の木」(オオバスノキ・キズ・スイバの別名を持ち、広島では「キズ」と呼ぶことが多いです。)のご紹介です。市場では、この時期から初秋まで出荷が続きます。これらの木はつつじ科に属します。特に「夏はぜ」は新芽の頃から夏場にかけ、黄櫨(ハゼ)の木のように鮮やかな赤色の葉を持ちます。5月から6月にかけて花を付け、やがて黒褐色に結実します。若干の酸味がありますが、食することが出来ます。「大葉酢の木(キズ)」も同様ですが、初夏は爽やかな緑です。しかし、秋の紅葉は夏はぜ以上です。

 実はこの2種類の木は、サツキ科の植物です。と言うことは「ブルーベリー」(ヌマスノキ)と同種類です。ですから実が食せるのです。意外ですね。ただしブルーベリーのようには美味しくないし、少し酸っぱいようです。(実は私も食したことがありません!?)

キズ 大葉酢の木キズ この2種類の木は、一般の方がご覧になると識別が付きにくいものです。どちらかと言うと「夏はぜ」の方が大づくりです。「キズ」は全体的に締まっています。また、「キズ」は樹皮(薄い皮)が剝げ易い若しくは剥げているところがあります。それは成長が速いからだと思います。葉も解り難いのですが、「夏はぜ」は通常の樹木の様相で、「キズ」は平たいです。水揚げも容易で、切り口の部分を縦に十文字に切れ目を入れ、水に接する部分を多くすることでOKです。

 また、この2種類の木は生け花材料としても利用されます。本来生け花には三つの名木と称されるものがあります。それは「松」・「檜」・「伊吹」です。この三名木は、古い時代~明治期にかけて、ある程度容易に身近にある物でした。建築材料であったり、燃料であったりもしました。然し、戦後開発が進み、自然が破壊されてい0きます。そのあとに繁茂したのが、夏はぜ・キズなどの雑木です。夏はぜもキズも、どちらかというと日当たりの良いところを好むのです。伐採された後に繁茂する理由です。それを逆手に取り、生け花材料として利用したのです。然し、現在も自然破壊を警鐘しつつも、徐々に身近な自然が無くなってきています。今後も自然を大切にしながら、上手く付き合ってみたいものです。(児玉)

2010年5月13日

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