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花 うたかた 24

皆様 こんにちは。

霜月も下旬に入り、冬の様相を呈して来ました。日に日に寒さが押し寄せてきます。広島では初雪も降りました。茶道の世界では炉が開かれ、お客様と亭主の距離が狭まります。暖を感じ、亭主とお客様の親しい間柄がより一層築かれるようにも思います。
 
 さて今回は、その冬場代表と言うか、正月門松のエレメントの一つ「葉牡丹」の紹介です。赤葉、白葉、丸葉、縮葉、さんご葉(孔雀葉?)等様々にあります。実はこの植物はアブラナ科です。
 
何処かで見られたような気がしませんか?当然園芸改良されたものです。皆さんがよく御存じのケールや結球しない古い品種のキャベツが元とも言われています。日本に渡来したのは鎌倉~江戸時代オランダ経由と言われていますが、中国では唐の時代にすでに栽培されていたという説もあります。ですから中国経由も考えられると思います。また品種の育成選抜は江戸時代中期に始められています。
 
 最近は、ミニ葉牡丹、大型葉牡丹、踊り葉牡丹等も出荷されています。また、切り花では、葉牡丹にラメなどをデコレートしてクリスマスにも使えるように工夫をされています。
 
 栽培は、播種時期を7~8月上旬に行なうことで始まります。種の発芽は早く、2~3日で芽を出します。ケール、キャベツの系統と言うことで青虫等の大好物です。種を蒔いたら、合わせて丸粒を蒔いて予防を行ってください。その後仮植えを行い、花壇に間隔をあけて定植をしてください。薬剤を使用することもありますが、播種時期を遅らせることでミニ葉牡丹が出来ます。気温が下がることで葉が発色し美しくなります。また、葉を丸めようともします。着色後に肥料が効きはじめたり、気温が上昇すると緑の葉が出たりすることがあります。
 
 葉牡丹には、大きく4種類に分けることが出来ます。東京丸葉(もっとも歴史があり、江戸時代に育成が始まり、葉は丸っこくキャベツに似ています。強健で栽培しやすい。)・名古屋縮緬(ちりめん)系(縮葉ケールと掛け合わせることで傑出された品種で、明治期に名古屋で作られた。根の生長がやや弱い所が欠点。)・大阪丸葉系(戦後に育種され、東京丸葉と名古屋縮緬を足して二で割ったような品種。)・サンゴ系(ロシアからの切葉ケールと丸葉を掛け合わせ、重ねて丸葉をまた掛け合わせた品種。)、以上4種類がベースになっています。現在、諸外国で見ることが出来る葉牡丹は、日本で品種改良されたものが概ね流通しています。数多く有る植物の中、日本で品種改良が成され世界に送り 出された数少ない一つに挙げられます。葉牡丹は日本のものと言う観念がありますが、欧米の庭にもシックリと合う葉牡丹。是非今年は「踊り葉牡丹」に挑戦して頂き、葉牡丹の違う一面をご覧頂きたいと思います。植物も様々な顔を持っています!!(児玉)

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