インフォメーション
花と緑の生活
花と緑のイベント
花と緑の育て方
平和大通り花壇
双葉園

花と緑の生活

花 うたかた 27

 皆様 あけましておめでとうございます。

今年の正月はとても冷え込みましたね。流石の私も、寒さに震え、市場の社員の中では一番着込んでいます。ですから、普段からスムースな動きが出来ないのに、より一層動きが鈍くなっております。然し、お陰様で風邪も引かず健やかな日々を送っております!?皆様は、如何新年をお迎えになられましたか?
 
 いけばなの世界では、「陰の花 水仙に限る」と昔から言われています。厳冬期に凛とした姿で、楚々とした花を咲かせる水仙。いけばなの世界でも、一種類でいけることを許されている花の一つです。葉を見ると、お分かりになると思いますが、ヒガンバナ科の植物です。まるで日本の花のようですが、御多分に漏れず渡来種です。地中海が故郷です。中国を経て渡来したようです。文献に登場するのは、室町時代の漢和辞書の「下学集」(1444年)ですので、平安時代末期~室町時代にかけてと思われます。別名を「雪中花」と言い、真冬の厳冬期に可憐な芳香性豊かな花を咲かせます。加賀千代女の歌に「水仙の 香やこぼれても 雪の上」と言う歌があります。雪の中の情景を詠み込んだ素敵な歌 です。また、福井の越前海岸の群落は有名ですね。島根の鎌手の水仙の群落も中国地方では有名です。
 
この日本水仙は、房咲き水仙の変種と言われています。葉の捻れも特徴的です。ラッパ水仙などは若干の捻れはありますが、日本水仙ほど捻れが無いようです。何故なのかと様々に調べてみましたがよく解りません。実はラッパ水仙のような一花咲きと日本水仙のような房咲きを区別するエレメントだそうです。
 
皆様は水仙をいけられることがありますか?白根の部分を取り除くとばらばらになり、いけるのに大変なことになります。出来うる限り白根を残していけられると良いと思います。いけばなを見てみると形を作りいけられています。これは、白根を利用しています。白根の部分から、花、葉を順番に抜き取り、それを白根に差し替えるのです。そして形を整えます。白根は水仙にとってとても大切なものです。くれぐれも切り落とさないでください。花は、房前と言うことで沢山ついています。水の管理と白根の部分を少しずつ切り落とすことにより、多くの花を咲かせることが出来ます。香りと可憐な花の形は、私達の生活にゆとりを与えてくれます。
 
遠く地中海沿岸からシルクロードを経て、また海を渡り渡来した「水仙」。東方にない美しさを秘めていたのでしょう。それが日本に根付き、まるで日本の花のように親しまれてきた。とても不思議なことです。花色も白、黄と決して派手やかではありません。その姿、芳香に私達日本人は魅力を感じたのではないのでしょうか?また、雪の中に凛と咲く姿も、私達日本人の心を掴んだのかも知れません。そんな先人の思いを見つめながら、心の余裕のない現在の生活に、心のオアシスとして「花」を見直して見られては如何でしょうか?(児玉)

カジュアルフラワー

活けメン!

カジュアルフラワーガイド

カジュアルフラワー

カジュアルフラワーガイド

カジュアルフラワーガイド


花を贈ろう

花を贈ろう

いちごの育て方