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枝物歳時記 ③

皆さん、こんにちは。やっと6月らしくなってきました。今回ご紹介するのは「アジサイ」です。

 間もなく訪れる梅雨ですが、鬱陶しいこの季を爽やかに過ごさせてくれるのがアジサイですね。アジサイ科アジサイ属の総称で、学名は「水の容器」と言う意味だそうです。樹高は1~2mになります。私達が何時も見ているアジサイは、西洋アジサイと言います。日本原産のガクアジサイを改良した品種です。6月~7月にかけて花を咲かせますが、実は私達が「花」と思っているものは、装飾花と呼ばれるもので、萼です。本来の花は、中心部で小さく目立たないのです。密やかに咲いています。

 よく昔から、「土壌が酸性ならば青、アルカリ性ならば赤」の花が咲くと言われます。しかし、はじめは青かったのに、咲き終わりになると赤みがかってきます。それには様々な要因があるようで、一概に土壌の為だけではないようです。私もたまに青くなります?!

 あじさいの名は、「藍色があつまったもの」を意味する「あづさい(集真藍)」が訛ったそうです。漢字では「紫陽花」と書きますが、唐の詩人白居易がライラック(?)に名付けていたものを、平安時代の学者がこの漢字をあてた事から誤って広まったのです。万葉集には、大伴家持と橘諸兄が詠み、平安時代以降は藤原定家をはじめ数々の人によって詠まれています。

 切花にするとよく水が下がると言われます。美しいものは弱いのでしょうか?しかしちゃんと手当をすると上手く水揚げが出来ます。アジサイの茎の中は綿状のものが詰まっています。その外側に水や栄養を吸い上げる維管束があります。まずはその綿状のものを取り除き、バクテリアの発生を抑えることです。でもそのようなことやってる間に水が下がりそうです。手っとり早い方法が湯揚げです。熱湯に約30秒ほど浸けることで、殺菌作用と茎の中が一時的に真空状態になり、切り戻しによって一気に水を吸い上げることが出来るからです。少し水が下がってきたらすぐ行ってください。ただし、花を紙などで巻いて行ってくださいね!葉に蒸気が当たって蒸れてしまいます。くれぐれも注意してください。また、枝物ということで、切り口に部分を鉄鎚等で叩くという方法もありますが、見栄えの点でどうかなと思います。

 少しでも長持ちをさせて、身近の涼を楽しんでください!

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