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枝物歳時記 ⑨

流石に10月も中旬を過ぎると、夜は寒くなってきました。私も少々風邪気味ですが、ゆっくり眠れる時期になりました。秋のお祭りも各地で行われ、豊穣の礼の舞いを拝する頃でもあります。季節は確実に変わっています。そんな中、枝物も少し紅葉をはじめ、春から私達の目を楽しませてくれた緑は、徐々に紅色に頬を染めて私達の心を潤してくれています。
   今回は、ユリの木を御紹介したいと思います。北アメリカ中部原産の植物で、モクレン科です。日本には、明治時代初期に渡来したそうです。原産地あたりでは、樹高が60mにもなるそうです。
 
  名前の由来は種々在りますが、一説によると大正天皇が皇太子の折に命名されたとも言われています。それは花の形から命名されています。然し、チューリップにも似ていることから、チューリップの木とも言われます。別名も面白いものがあり、袢纏木・奴凧の木のように、葉の形からも命名されています。軍配にも似ているとも看做され、軍配の木とも呼ばれます。
 
  この木は、市場においての流通は殆どありませんが、私達の身近にある木なのです。実は街路樹として、私達の目を和ましてくれています。楽器の材料にもなります。花は5~6月に咲き、良質の蜂蜜が得られるようです。意外な感じです。きっと美味しいと思います!?一度食して見たいものです。ユリの木は、奇麗な紅葉をします。この木は、とても素敵な黄色になります。落葉の舞い散る時期、赤に交じって黄色の鮮やかな落葉はなかなか良いものです。少し葉が大きいのですが、黄色になった葉は、自然に押し花のように乾燥します。ただし、木が大きいだけに、かなりの落葉が落ちてきます・・・・。
   先日、某花会でこの木を使いました。水揚げは、思ったより良かったです。木ものなので、切り口を十文字に割り、切り口から5~6cm程皮を削ぎました。葉の緑と紅葉の黄色のコントラストがとても奇麗でした。今後は、是非皆様のもとにお届けできるようにしたいと思います。なかなかイケテますよ。
  普段何気なく見ている木の中にも、私達の美の心をそそるものがあります。葉の色、枝の様子、花等様々に私達の目に入ってきます。まだまだ見落としているものが沢山あるように思います。商品化できるかどうかは別として、私達を潤してくれる「緑」を、もっと身近に置き、大切に扱うことが大切だと思います。

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