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花 うたかた 7

皆様 こんにちは。スカイツリーの一般入場も始まり、お江戸は大変な賑わいになっています。私の知り合いの方は、早速行かれたようで、人並みに興奮したそうです。然し、高層階と言うことで、展望エスカレーターも風で運休したそうです。高層階にはそれなりに問題点があるようですね。折りあらば一度観覧したいものです。

 さて、今週は「薔薇」をご紹介したいと思います。切り花にしても鉢物にしても、何処かしこで見ることが出来る植物です。然し、原産地を見ると北半球の温帯域のみに自生しており、南半球には自生していません。皆様ご存知のように、バラは多くの種類、また園芸種を持っております。園芸品種は年々傑出されており、バラほど園芸品種が多いものは無いと思います。またバラ色・咲き方・香りが私達を魅了してくれるものはありません。開花時期は、春(5~6月)と秋(10~11月)です。季語としては夏になります。例外として冬を付けることで(冬薔薇 フユソウビ)冬の季語に変わります。古くから人々を魅了し年に二度使われる季語「薔薇」の美しさは、一年中変わらないものなのですね。

 薔薇は、「うばら」または「いばら」(茨)が「ばら」に略されたと言われています。茨は棘のあるつる草を総称していますが、単片の野ばらもその中に含まれていたのでしょうか?白く爽やかな香りを持つ野ばらも見逃せません。その「茨」を頂く茨城県もその茨なのでしょうか?奈良時代に編纂され、現存している風土記の中に「常陸国風土記」があります。その中に「茨城郡の由来」(うばらぎこおり)が残されています。風土記には2つの説が挙げられています。昔、「国巣」と呼ばれる山の佐伯・野の佐伯と言うものが居り、普く土窟(つちむろ)を掘りそこに住み暮らしていた。その者達は、狼の如く横暴で、梟の如く狡賢かった。何度も諌めたが従わなかった。そこで黒坂命が成敗するに当たり、茨を使ったことから「茨棘」を県(あがた)の名にしたと言う説と、前述の山の佐伯・野の佐伯を成敗するに「茨」で城を築いたからと言う説があるそうです。「茨木」とも以前は表していたそうです。確たる証はありませんが、推するに「野ばら」の可能性が無きにしもあらずということです。茨城の平野には多くの野ばらが自生し、白く愛らしい花が一面に咲いていたのかも知れません。薔薇は、香り・俳句の季語、また武器のひとつとして様々に私たちの周りに在るのですね。意外や意外です。

香りは甘く香水に好く使われます。その代表がブルガリアの「ダマスクローズ」です。バラの中でも特に濃厚な香りを放つことから、ローズオイル・ローズウォーターの原料になります。古くからおこなわれ、クレオパトラやフランス皇妃の方々にも好まれました。当然現在も同じです。アロマ効果は基よりですが、整腸作用や生理痛等にも効果があるそうです。また肝臓の健康維持に役立つとも言われ、ブルガリアでは古くから漢方薬のように利用されてきています。我々の知らない意外な一面がまたあるようです。

バラには様々な色があります。あらゆる意味、すべての色を持つと言っても過言ではありません。然し、その中で色素の無い色がありました。それが「青」です。バラには、青色色素デルフィニジンを作る能力がないのです。其の為「青いバラ」は、不可能をも意味するものだったのです。然し、サントリーが、2004年、14年の歳月を経て「青いバラ」を開発されました。そして、2009年から「サントリー ブルーローズ アプローズ」として販売が開始されました。青色の色素を蓄積する植物は沢山ありますが、その色素はペチュニアから得ることが可能なのだそうです。その色素を利用し、青いバラ「アプローズ」が世に出てきたのです。

この「ブルーローズ アプローズ」とはご縁がございます。広島では、毎年花卉普及の為に「花の祭典」を催しています。その55回目にサントリーフラワーズのご協力を頂き、日本初の一般公開を行いました。囲いもなく直にご覧頂き大好評でした。色のみならず、香りも素敵でした。どちらかと言うとシトラス系の爽やかな香りです。

原種70種から品種改良され、4700種とも言われる品種を持つバラですが、「アプローズ」の出現でまた一つ新しいページが開かれた気がします。

私達と様々な関わり合いを持つバラですが、次に開かれるページが楽しみです!!

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