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花と緑の生活

花 うたかた 14

皆様 こんにちは。いよいよ夏本番です。もう遠い昔になりましたが、学校は夏休みですね。私は、絵日記が一番苦手で、いつも溜め書きをしていました。毎夏、8月31日は地獄の一日でした。とても懐かしく思います。最近は絵日記とかはあるのでしょうか?
さて、今週は「リンドウ」のご紹介です。この時期には、早生の品種のリンドウが沢山花屋さんの店頭を飾ります。色鮮やかな青(紫)、白、また季節が進むとピンク、覆輪と様々あります。リンドウとしては、日本全国に分布しており、昔は田の畔とかに楚々と咲いていたようです。世界には約70属1150種以上もあり、日本には12属38種があるそうです。切り花としての出荷は、概ね蝦夷リンドウを品種改良したものです。花の時期は、早いもので5月から、遅いもので11月です。ある意味長い間咲く花でもあるようです。「枕草子」にこのように記されています。「竜胆は枝さしなどもむつかしげなれど、こと花はみな霜枯れはてたるに、いと花やかなる色合ひにさし出でたる、いとをかし」
また、リンドウと私達人間との付き合いも古いようです。ヨーロッパでは、紀元前167年頃にイタリアの国王ゲンチウスが健胃剤としての効能を謳っています。日本に於いては、733年「出雲国風土記」、931~938年「和名抄」(今日の国語辞典にその趣を持つ)にその名を見ることが出来ます。日本に於いても装飾用の花としてではなく、薬草としての役目が多いような気がします。それは別名から察することが出来ます。別名は「疫病草」・「笑止草」(えやみぐさ)、「苦菜」(にがな)と言われます。竜胆の文字、読みも漢方薬からの影響を受けているようです。
生薬として私達の生活に密着していたリンドウですが、現在のように装飾花として私たちの身の周りに在るようになったのは何時からでしょうか?日光が当たると鮮やかな色の花を咲かせてくれます。いけばなの世界、大きな装飾花の材料として、また墓参用の花として最近は多く使われています。しかし、いけばなの古書にはリンドウは出てきません。野にあるリンドウは、薬草としての扱いのほうが主だったからです。しかし、リンドウの花の美しさは捨てがたいものがあります。特に北に於けるリンドウは、色も鮮やかで軸もしっかりしており切り花用としては最適です。時が進み、交通の便も良くなり、1955年頃から北海道の山堀りの苗が大量に長野、福島、岩手県などに入り、地元のリンドウと交配、作出されたリンドウが現在のリンドウの礎となりました。リンドウの栽培は寒・高冷地では容易に栽培できますが、暖地では気温の状況で株の維持がやや困難な様です。やはり北海道の苗がベースとなっているからでしょうか?
リンドウは、もともと湿気の多い場所を好みます。鉢物としてリンドウも販売されていますが、水切れが一番心配です。特に今の時期は、切り花、鉢物問わず水がとても大きなポイントになります。やり過ぎも問題ですが、くれぐれ水の管理をお忘れなきように!!長い期間楽しんでください!(児玉)

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