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花と緑の生活

花 うたかた 16

皆様 こんにちは。広島は原爆祈念日も終わり、お盆の準備に忙しい日々になってきました。暑さも際に達し、日々水分補給に勤しんでいます。河童の気持ちが分かります!?皆様も熱中症にはくれぐれも気を付けてください。
 さて、今回は「夾竹桃(きょうちくとう)」をご紹介しようと思います。この花は、広島の市民にとってはとても馴染のあるものです。広島は、長崎と同じく原爆を投下された都市です。原爆投下後は、草木は75年ものあいだ生えないと言われていました。その中で、「夾竹桃」は鮮やかな色の花を咲かせました。そして、私達に感動と希望を与えてくれたのです。その後原爆からの復興のシンボルとして広島市の花にもなっています。
 夾竹桃はインド原産の花です。日本に伝来したのは、中国を経て江戸中期(享保9年1724年)に渡来したと言われています。常緑の低木、小高木です。和名の夾竹桃ですが、葉が竹にいていることと、花が桃に似ていること、そして夾(きょう)は「はさむ」を意味し竹と桃を混ぜたものとして字を当てはめた様です。江戸時代に発刊された「いけばな」の本には、夾竹桃一種類でいけられた作品が登場しています。然し、この夾竹桃は経口毒性があり、間違えて中毒を起こされた方もあるようです。くれぐれも口にされないように気を付けてください。
 さて、八月九日は長崎の原爆祈念日です。当然の如く、長崎にも原爆と花に纏わる話があります。長崎大学の医学部にはグビロガ丘と言う丘があり、被爆時に防空壕を掘る作業中に原爆が投下されたそうです。そこで医学部の学生の方も犠牲になられたそうです。それ以前はこの丘には虞美人草が多く咲き乱れていたそうです。そこで被爆犠牲者を悼み、2007年に長崎大学医学部の学生により以前のように虞美人草の花畑を再現したそうです。そこには以前と同じように、穏やかな風景が広がり、平和な日々を私達に与えてくれることと思います。
 また、長崎の城山小学校で、学徒報国隊の一員として被爆をされた「かよこ」さんとおっしゃる女学生の方がいらしたそうです。その方がこよなく愛した「桜」。彼女を悼み、昭和24年に母親により「桜」が寄贈されたそうです。その「桜」は、「かよこ」さんとして永遠に皆様を見つめ、永久に平和を祈念する花となると思います。
 「夾竹桃」・「虞美人草」・「桜」と言う花達ですが、この様に私達の心に映り入り、心を癒してくれるものなのです。何も語らず、楚々と私達の周りに在る花。とても不思議なものがあるように思います。それが何なのかは図り知ることは出来ません。然し、その花の美しさは、永遠に変わることはないのです。その美しさを胸に留め、恒久平和を祈り、花と共に精一杯生きていきたいものです。(児玉)

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