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花 うたかた 30

皆様 こんにちは。もう3月になりした。早いものです。一月は行く、二月は逃げる、三月は去る。正にその通りですね。節分、啓蟄と暦の上では春満載です。

 先日2月21日から2月26日まで行われた「広島花の祭典」も、皆様のお陰を持ちまして、とても多くの方々にお出で頂きました。福屋広島駅前店に会場を移し、最高人数のお客様をお迎えすることが出来ました。特に今回は、「日本人の花 サクラ」をメインに行いました。                                  

 

まず8F広島メイン会場は、生花出荷組合の方々(主に枝物を市場に出荷されている組合)サクラのトンネルでお出迎えです。ケイオウ桜を中心に約10mの桜花をご覧いただきながらのご来場です。なかなかご覧いただけない様相です。その奥には夜桜コーナーとして、暗がりの中プロジェクターを通して一足早い夜桜を演出して見ました。なかなか夜桜も良いものです。

 それを抜けると由緒ある広島県花き品評会の受賞作品と参加作品です。広島県の生産者は全国的にも技量に優れ、とても素晴らし花が沢山市場に出荷されます。広島で花に恵まれとても良かったと日々感じております。その間に、お出迎えの花として「いけばなインターナショナル」のメンバーの方にサクラを主体に立花をいけて頂きました。サクラと松、まるで吉野の里を感じさせる作品でした。

 そして、広島の花卉商(お花屋さんの組合)造園部の方々による桜のある庭をご覧頂きました。広島の園芸は、古く浅野長晟の広島入城に始まります。牡丹好きの正室(徳川家光の孫娘)の影響を受け、栽培環境の合った己斐(現在の西広島)にその端を発しました。その後全県に普及し現在に至っています。現在も己斐地区には造園関係の生業の方々が多くいらっしゃいます。サクラ(越前紅豊)を中心に松、紅梅、馬酔木、皐月と伝統的な植材を使いながら、艶やかな色彩を演出し、尚且つシックな庭が完成しました。

 続いてフラワーアレンジメントコンテストコーナーです。此方も花卉商のメンバーによるコンテストです。34点の出品があり、日頃の研鑽の成果を思う存分発揮され競われました。粋な作品、親しみのある作品、ほっとした心の安らぎを感じる作品、様々にその意図感じさせ、私達に訴え掛けてきました。

 続いて鉢物展示コーナーです。こちらは、県外から広島に出荷される鉢物を展示しました。広島にも多くの鉢物生産者がいらっしゃいますが、県外にも素晴らしい鉢物が沢山あります。その一環をご紹介しました。目を奪うものが沢山展示されました。

 その奥に寄せ植え体験コーナーを設けました。此方のコーナーは参加型の催しで、来場者の方々に寄せ植えを体験して頂くものです。多くの方々がご来場いただき、体験して頂きました。かなりの人気を博しています。割と簡単に寄せ植えが出来ました。つい様々な資材を買い揃え構えてしまいますが、資材等をご用意してお迎えしました。植えこむ植物を選んで頂き寄せ植え開始です。ご来場の皆様には、とても素敵だとのご感想を頂きました。是非ご家庭でお楽しみ頂ければ幸いです。

 さて、いよいよ中央に参りましょう。自然界では数少ない「青色」の花を集めたコーナーです。メインは「青いバラ」・「青いカーネーション」です。これは私達人間の古くからの夢であった青バラのお目見えです。サントリーフラワーズの開発により、自然の植物の青い色素をバラに組み入れたものです。青いカーネーションも然りです。また、ヒエンソウ(デルフィニューム)、ストック、サイネリア等自然界の青を飾り尽くしました。なかなか「青」の色彩もお洒落です。

 サクラのトンネルの裏側には、夢のお花畑と題して桜とバラ、スイートピー等の花々で飾り付けをしました。この飾りの中には、14種の桜(ソメイヨシノ・ケイオウサクラ・カンザン・カンヒサクラ・トラノオ・ベニユタカ・ウコン・ミクルマカエシ・オカメ・スルガダイニオイ・カワズ・ショウゲツ・ヤエアケボノ・オウトウ)を配し花を堪能して頂き、さらに香りを楽しんで頂きました。多くの花に囲まれ、記念撮影を行う方々も見受けられました。花は心の癒しですね。

 会場は2か所目になります。此方9Fも桜のアーチでお出迎えです。変わり花コーナーといけばな展示コーナーです。いけばな8流派の方々に、春爛漫、会場を春の花いっぱいにいけて頂きました。今回は3流派の方々に大作をお願いし、今までにない豪華さを醸しだして頂きました。変わり花も素敵で、従来の花を駆使して色の吸い上げ行って見たり、色を吸い上げた後にその花に工夫を施し銀粉で化粧をさせたりと、若干派手目になっています。此方の階にも県外の切り花の展示があり、色々な産地から送られた花々を花卉商青年部によって飾り付けられました。青年部のデザインもあり、各々の花が活き活き飾られより一層輝きを放っていました。

 会場の3か所目は即売会場です。季節の鉢物や切り花が会場狭しと展示販売されました。今回も多くの方々が、嗜好にあった植物をお買い上げ頂き、大盛況でした。

 お陰を持ちまして、第59回広島花の祭典も盛況のうちに終わることが出来ました。皆様のお陰です。私共は市場の人間は、常々植物に接し過ぎその美しさを忘れているように思います。一本の花、数多くの花、それぞれに美しさを持っています。今回の花の祭典では、その花の魅力を垣間見れたように思えます。生業としての「花」ではありますが、「ゆとりの花」として植物を見ながら、皆様により多くの花をお届け出来れば幸いに存じます。次回は第60回の記念すべき回になります。59回が終わったばかりですが、次回に向けてスタートです!

 今年お出でになられた方々、今回はお出で頂けなかった方々、是非次回60回は会場でお会い出来るのを楽しみにしています。

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